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2015年夏に血尿を主訴に検査を行い膀胱がん(移行上皮がん)と診断され同年10月...

医師への相談

相談者44歳/女性
2015年夏に血尿を主訴に検査を行い膀胱がん(移行上皮がん)と診断され同年10月に腫瘍摘出術を施行しました。切除した周辺組織から悪性所見は認められないということでしたので、ピロシキカム(1日おき)、D-フラクション(1日/2回)を服用しながら経過観察を行ってきました。2016年2月末に定期検査で再発(?)が見つかり、血尿も出始めたため再度精密検査を行いました。現在、病理検査結果待ちですが、犬の膀胱腫瘍なのでほぼ確実に悪性であると思われます。前回の手術の執刀医より膀胱全摘術を勧められました。残っている膣から尿を出すとの説明でした。手術をしないでいるとリンパ節や骨盤への転移となり歩行ができなくなるとも説明されました。ネットで膀胱がんで全摘をしているわんこさんが少ないので、術後はどのような生活になるのか・・・どれくらい一緒にいられるのかさっぱり見当がつきません。全摘術をしても化学療法などの内科的治療でも残された時間に大きな差はないとも聞きます。
現在の血尿と頻尿の状態を楽にしてあげて、少しでも長く彼女と過ごすには外科的または内科的療法のどちらを選択するのが良いのでしょうか。
ちなみに今は若干の血尿と若干の頻尿ではありますが排尿障害はなく、膀胱の出口近くに腫瘍はありません。
医師からの回答
膀胱の移行上皮癌という大変な病気なのですね。
再発がみられ、とても心配のことと思います。
現在は排尿障害はないようですが、今後進行すると尿が出づらくなってくる可能性はあります。
その場合、尿道カテーテルの留置や、尿道ろう(尿の出口を他の部位につくる)手術が必要になる可能性があります。
膀胱の全摘出は、腫瘍が大きくなり排尿障害を起こすことを予防でき、余命を伸ばす可能性はあります。ただし、すでに再発しており、リンパ節や肺に転移している場合には、手術をしても余命をは変わらない可能性もあります。
化学療法は進行や転移を抑えられる可能性がありますが、移行上皮癌は悪性度が高く、どこまで効いてくれるかは何ともいえません。
どの治療がベストかは、その子によって違うと思いますので、ご家族とかかりつけの先生とよくご相談なさってみてください。
また何かあれば、お気軽にご相談くださいね。
相談者44歳/女性
ありがとうございます。実は肺にも腫瘤があり、針生検の結果「悪性」と診断されました。ただ、転移したものか原発巣なのかは針生検ではわからないとのこと・・・。回答いただいた内容を踏まえ主治医の先生とよくよく相談してみます。また何かあればよろしくお願いします。