- 相談者29歳/女性
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小4の娘がすぐ車に酔ってしまいます。極端な話、通学時の路線バスや、私の乗用車でも顔面蒼白になります。
一応ドロップ型の酔い止めを与えていますが、大してきかないようで、とても悩んでいます。
子供の車酔いは、成長すれば治るものでしょうか?治すためにどんなことをしたらいいでしょうか?
- 医師からの回答
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ご質問ありがとうございます。お子さんの乗り物酔い、大変ですね。
現代の日本では、乗り物に乗らずに生活して行くことは難しいですし何とかしてあげたいですよね。
乗り物酔いですが、病名としては別名、動揺病ともよばれます。
メカニズムとしては、自動車やバスなどの乗り物に乗った時に、頭に急な動きや加速が加わると、視覚的情報(風景など)と、平衡感覚(内耳の三半規管にある耳石)にズレが生じて、脳内でそのズレがうまく修正、統合できずに、混乱してしまうといわれています。脳内で混乱してしまうと、結果として、吐き気、嘔吐、冷や汗などの『乗り物酔い』の症状を引き起こします。
酔い止めは吐き気や自律神経(副交感神経)の働きを抑える成分がはいっており、これらの症状を和らげる効果が期待されますが、完全に乗り物酔いを抑える効果の保障はないのです。
乗り物酔い(動揺病)は、(三半規管の)成長途中の子供に多く、小学校入学後から高学年にかけておおいといわれており、睡眠不足や空腹なども乗り物酔いを助長します。
乗り物酔いの対策としては、
・マット運動(でんぐり返しなど)やブランコ、鉄棒での運動などを通して、左右や回転する動きに慣れるようにする。
・寝不足で乗り物に乗らないようにする。
・極端な空腹や満腹の状態で乗らない。
・車中で読書はしないようにする。
などが挙げられます。
お大事になさってくださいね!
- 相談者29歳/女性
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お返事ありがとうございます。
ちなみに、私も乗り物酔いするのですが、大人も「動揺病」はあるのでしょうか?
大人でも教えていただいたような対策をすれば、改善する可能性はありますか?
すみません、質問ばかりで。。
- 医師からの回答
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ご質問ありがとうございます。
大人でも、乗り物酔い(動揺病)はおこします。
三半規管の発達はしても、やはり視覚的情報と平衡感覚のズレがおきれば、乗り物酔いを起こすのです。
マット運動やブランコ、鉄棒などは難しいと思いますが、対策としては、お子さんも大人も基本的に同じですので、やれることから実践してみてくださいね。
お大事になさってください!
- 相談者29歳/女性
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はい、分かりました!
ありがとうございます!