- 相談者35歳/女性
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リンパ腫について先生方にお答え頂きたく登録しました。よろしくお願いします。
・愛犬12歳8ヶ月 体重7.5(減っていない)
・かかりつけ動物病院あり(現在も通院中)
・数年前から心臓のお薬と不正脈の薬を内服(軽度)
2017.2月頃に、右顎下にビー玉くらいの大きさのシコリを見つけ病院へ→
リンパに出来てるが、口腔内の問題かもと抗生物質を7日内服するも大きさ変わらず、細胞針をお願いするも、
・血液検査異常なし
・腹部レントゲン異常なし
・リンパ腫の場合みるみる内に各所に現れる。
・主治医は現段階での細胞針は当てにならない
・細胞針で変に刺激をして肥大化する可能性
などから様子を見る事になりました。
その間、少し大きくなったり、小さくなったりしました。
4月に入り、左顎下にも確認出来たのと、右顎下も雪ダルマの形でペットボトルのフタくらいの大きさが確認→
犬生最後の歯石取りの決断と同時にシコリを摘出する覚悟で病院へ行きました。
先生が、大きくなってるね~これは...
とやっぱりリンパ腫なんだと思いました。
・血液検査はCRPが少し高いくらい
・レントゲンで肝臓に何か出来ている
・この大きさだと細胞針が出来るので、細胞針と遺伝子検査をする→
昨日細胞針の検査結果が返って来ました。
・リンパ腫(high-grade)
所見→低分化の悪性リンパ腫
上記の異形リンパ球が90%以上を占めており、核分裂像も比較的多く認められることからリンパ腫の新kiel分類の中の低分化型
とあります。遺伝子検査はまだです。
そこでお聞きしたいのですが、
現段階で、顎下のシコリは小さくなっているのです。食欲もあり、元気もあり、他のリンパの腫れもありません。
顎下の悪性リンパ腫が小さくなる事はあるのでしょうか?
先生もこのパターンはわからない...と。
新しいリンパ腫らしく、新kiel分類とはどんなリンパ腫なのでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
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獣医師からの回答
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おはようございます。
ご愛犬のご相談を頂き、有難うございます。
リンパ腫とのことで大変ご心配なことと思います。
顎下のシコリ(リンパ腫)が小さくなっているということですが、何か治療(投薬など)をされていてということでしょうか。
リンパ腫は、「リンパ節が炎症を起こして腫れている」と言う考え方もできるため(腫瘍は慢性炎症の一つに分類されます)、ステロイド等の抗炎症薬を使用した場合、縮小が見られることがあります。
また、元気食欲が問題ないとのことであれば、まだリンパ腫自体は「腫れている」だけであり、ご愛犬にとって何か悪さをする段階までは成長していない、免疫細胞がまだ働けているということではないかと考えられます。
新kiel分類とは、リンパ腫の分類の一つです。
リンパ腫をT細胞由来とB細胞由来、また、夫々High gradeとLow gradeに分類し、細分する方法です。
T細胞由来or B細胞由来かは遺伝子検査をしなければ判別出来ません。
細胞診の結果低分化型とのことですので、悪性度は高い方ですが、自己の免疫力をもとに戻していきながら、元気食欲があれば抗がん剤使用も考慮してみてください。
ただ、ご年齢的にややご高齢でもありますので、オゾン療法やその他代替療法の使用や抗がん剤との併用、食欲があるとのことですので、お食事の見直しなどをすることも有用です。
またご心配な点がございましたらお気軽にご相談ください。
- 相談者35歳/女性
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ご返答ありがとうございます!
現在はステロイドも抗がん剤も行なっていません。以前より、心臓のお薬と不正脈のお薬を内服しているだけです。
リンパ腫はリンパ腫ですし、主治医の先生を疑ってるわけではなく、主治医もこれは私にもわからない...との事だったので、他のドクターにもお聞きしたくて、何の治療もしてないのに、悪性リンパ腫が小さくなる事はありますでしょうか?
主治医より、血液のガンなので、免疫オゾン療法は悪い物を増やすだけなのでダメ。
抗がん剤は経験上お勧めできないとの事で、今後はステロイド+インターフェロン、高濃度ビタミンCなどの説明を受けてタイミングを見計らってる状態です。
私自身長生きしてもらいたいのはもちろんですが、最期はどうか苦しまず、痛くなく、穏やかにをどうか望んでおります。
安楽死は考えておりません。
現在は食事を手作りに変えています。
キャベツ、ブロッコリー、まいたけ、しいたけ、かつお節、まぐろ、サーモン、豚肉、鶏肉、牛肉、を茹でた物ですが、他に良い食べ物などもあれば教えて頂けたら嬉しいです!
よろしくお願いします。
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獣医師からの回答
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通常、悪性リンパ腫であれば無治療で小さくなることは考えにくいのですが、もしかすると、ご愛犬の免疫力がまだ働けていることから、腫瘍の増殖を抑えられた可能性も否めません。
過去にリンパ腫の子でオゾン療法で効果が見られていた子もいらっしゃいましたが、主治医の先生がお勧めできないということであればそこを無理に通すことは難しいかと思います。
私の経験ではインターフェロンが功を奏したことがあまりないのですが、副作用があるものではありませんので、効果が実感できなければインターフェロンは一旦お休みしてみると言うかたちでも良いかもしれませんね。
高濃度ビタミンCに関しては、まず血液検査で高濃度ビタミンCに耐えられるか否かの検査が必要になりますが、適応ということであれば、一度お試しいただくと良いと思います。
ワンちゃんがワンちゃんらしく、最期を迎えさせてあげたいとのお気持ち、私も一緒です。
抗がん剤でボロボロになっていく姿をみるより、最期まで元気食欲があって眠るように天国に旅立つという道を作ってあげたいですね。
手作り食に関しては、腫瘍の栄養となる糖質(炭水化物)を極力減らし、体力をつけるためにタンパク質を多めにしていただき、抗炎症・抗がん作用のあるEPA・DHAのオイルを使用すると良いと思います。
EPA・DHAに関しては、サーモンオイルがお勧めですが、最近はサーモンオイルよりもEPA・DHAの吸収力が高いクリルオイルという南極オキアミから取れるEPA・DHAのサプリメントも販売しておりますので、どちらか好みのものをお使いください。
鰹節はミネラル豊富で結石の原因や、腎臓・心臓に負担をかけてしまいやすいものなので、ご使用の際は少量に留めてください。
ゴボウ(細かくしたもの)は食物繊維も豊富ですし、オリゴ糖も多く含んでおりますので、腸内の環境を整えるのに優秀な食材で、腸内の環境を整えることで腸管免疫が定着し、全身の免疫力の維持につながっていきます。
納豆も食べられるようであれば与えてみてください。
鶏卵もアミノ酸バランスが整っている優秀なタンパク源ですので、日々のお食事にトッピングしてあげても良いと思います。
その他、抗がん作用が期待できるウコン(ターメリック)や緑茶粉末のトッピングもお勧めです。
体力を落とさないために、しっかりと食欲の維持をしてあげてくださいね。
- 相談者35歳/女性
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ありがとうございます!!
そうなんですね、まだ、良い免疫が頑張ってくれてるんですね!!
良い免疫が今のリンパ腫を小さくしてくれてるのであれば、今オゾン療法が出来れば寛解の可能性もありうるのでは?と思ってしまいます。
今更ですが、リンパ腫は血液のガンなんですよね?入り込んでいくと、やはり難しくてやはり素人は困惑します。
ステロイドをすると免疫が下がり感染症になりやすいため、それを防ぐのにインターフェロンと言われました。抗生物質ではダメなのでしょうか?と質問すると、抗生物質はバイ菌のみだからね、と言われました。
私もインターフェロンがどこまで役に立ってくれるのかまだ勉強不足なため、躊躇しています。
ビタミンCは今後してあげたいので、今後検査になると思います。
お食事のアドバイスもありがとうございます!是非取り入れたいと思います!!
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獣医師からの回答
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良い免疫と言うよりは、免疫の調節機能がまだ少し正常に働いているのかなと思います。
ステロイド単独での寛解もできることがありますが、寛解期間が短いため、お食事だったり、その他体質改善等で如何に寛解期間を長く保つかがカギになってきます。
リンパ腫は血液のガンでもありますが、リンパ組織に発生するガンの総称ですので、部位も様々ですし、症状も様々です。
ただ、ガン(腫瘍)と言うところに代わりはなく、ガンができてしまったということは免疫の調節機能が破綻してきているということなので、しっかりと免疫をサポートしてあげることが大切だと思います。
インターフェロンは免疫の手助けをするようなものと思っていただくと良いと思います。
リンパ腫でのステロイド使用は抗炎症作用を期待しているため、免疫抑制として使いたいわけではありませんが、どチラ化の効果だけを発揮するということは不可能なので、この起きてほしくない免疫抑制と言う部分をインターフェロンでカバーするというあわせ技です。
抗生物質は感染予防には使えますが、免疫抑制を抑える力もないですし、腸内細菌叢のバランスも崩してしまうため、更に免疫力が下がってしまう可能性があります。
抗生剤は細菌のみですが、インターフェロンであれば免疫のサポートとなるため、ウイルスなどその他の病原体でも防ぐことができる可能性があるということです。
抗がん剤使用以外でも、できる治療法はまだまだ沢山あると思います。
ご愛犬が少しでも穏やかな犬生を過ごせることを祈っております。
- 相談者35歳/女性
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ありがとうございます!!
最後にひとつよろしくお願いします。
・抗がん剤(色々考えて使うつもり無し)
・ステロイド+インターフェロン
・高濃度ビタミンC
・活性化リンパ球点滴療法(リンパ腫のためダメ)
・低出力レーザー(部分的の為ダメ)
・マッサージ(ダメ)
・代替療法(ダメ)
・食事療法
・サプリメント
以外に出来る事はあるのでしょうか⁉︎
続けての回答本当に感謝します。
ありがとうございます。
また色々出てくると思いますので、新たにこちらで相談させていただきたいと思っています。
今後もよろしくお願いいたします。
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獣医師からの回答
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上記にあげられた治療法で「ダメ」と記載があるものは、かかりつけ医が推奨していないということでしょうか?
私の経験では、
・マッサージ
・代替療法
は有用で、取り入れていた子は殆どの子が穏やかに余生を過ごせていました。
春は上半身に熱やエネルギーがこもりやすく、下半身の循環が滞りやすいので、体全体に循環を促すために上半身はマッサージ、下半身は温めながらのマッサージをお勧めしていました。
マッサージをすることで体温が上昇しますが、腫瘍細胞は熱に弱いですし、免疫細胞もある程度の体温があるほうが活発に働きます。
手足先を揉んであげることで、末端の血流を促すことができ、全身の血流に戻すことが可能です。
また、代替療法も経験がないとお勧めができないのかもしれませんが、ホメオパシー、ホモトキシコロジー、丸山ワクチン、ICG-Lipoなど、リンパ腫で功を奏した経験があります。
一度これらを取り扱っている病院様へセカンドオピニオンとしてお話を伺ってみてはいかがでしょうか。
一つの病院様だけだと治療法も限られてしまいますが、セカンドオピニオンに行かれることでいろいろな選択肢が出てくる場合も沢山あります。
大事なご愛犬の命ですから、少しでも多くの選択肢の中から、ご愛犬が苦しまず穏やかに過ごせる治療法をお選びください。
またご心配なことがございましたらいつでもご連絡ください。
GWはご体調を崩してしまう子が多いので、ご愛犬だけでなく、飼い主様もご自愛ください。
お大事になさってくださいね。
- 相談者35歳/女性
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ありがとうございます‼︎
ダメと書いてあるのは向いてないと主治医が判断したものです。
マッサージに関しては、人に触られるのが大好きな犬なので、そこは全く問題ないのですが、何故なのかわかりません。
マッサージすると全身に悪い物がまわるのかな...と勝手に思ってしまってました。
丸山ワクチン、ICGlipoは、初めて聞きました!
調べてみたいと思います!
度々の質問に親身になってお答えいただき、本当にありがとうございました!
私にまでお気遣いいただき、ありがとうございます。回数に制限があるため、また何かありましたら新たに質問させていただきたいとおもってます。どうぞよろしくお願いいたします!
ありがとうございました!