- 相談者28歳/女性
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以前も相談させて頂きました妊娠後期の妊婦です。
28週で高輝度エコーと三尖弁逆流が見られたので、成育医療センターの胎児診療科にいってきました。
すると、三尖弁逆流に関しては無くなっていました。胎児に問題はないと言われ一安心です。
しかし、再び分娩予定の山王病院に戻って知ったことですが高輝度エコーはRV内に2ヶ所.LV内に1箇所あって合計3ヶ所あるようでした。(既に28週で認められていたものですが私が理解していませんでした。)しかし、その高輝度エコーも 以前に比べて 不明瞭 になっているようで主治医はほぼ目立たなくなってきているね〜と言ってました。
三尖弁逆流が無くなって一安心したところ
不明瞭ではあるが高輝度エコーが3ヶ所もあることがすごく不安です。。
やはり染色体異常では?と思ってしまいますが
山王病院の検査技師、担当医師、それから成育医療センターの胎児診療科の医師2人 からもそのような指摘はありませんでした。むしろ赤ちゃんは元気だよと言われます…。みんな隠している?と不安になってしまいます。。
ちなみに胎児の成長ですが
平均的です。
頭は1週分小さく、脚は1週分長いです。
いろんな先生の意見を聞きたいので先生の意見も教えてください。
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十倉 陽子先生からの回答
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追加の情報提供ありがとうございました。
生育医療センターでもエコー検査で異常がなかったようで、文面からはこちらは大変安心している次第です。様々なものが見えてしまうエコー検査ですが、有名な首の後ろの膨らみいわゆるNT出会ってもそれが見えただけではダウン症と診断されることはなく、可能性がやや高くなる程度になります。心臓の高輝度エコーもそれのみではダウン症の確率を上げることはないとされています。これに加えて 頭が大きい、手足が短い、その他大きな臓器の奇形が疑われると言うエコーの見え方があって初めてダウン症の確率が高いと言われることになります。胎児の心臓エコーの高輝度エコーは単独では患者さんにお伝えしない施設があると思われます。
ダウン症の可能性が強ければむしろご両親に早めにお伝えして気持ちの準備をしておいていただかなければ、、、というのが現在の医療のスタンスですので、隠しておいて安心させてあげようと言うな昔ながらのお話をされる施設は現在ほとんどないかと思われます。まして東京で、成育医療センターで、、、とお考えいただければと思います。
- 相談者28歳/女性
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先生ありがとうございます。そうですか、私は薄くなっているとはいえ高輝度エコー3ヶ所はかなりダメージを受けましたが…、確かにダウン症の確率が高いんであれば言ってくれますよね。
初期スクリーニングを1回
中期スクリーニングを2回山王と成育
後期スクリーニングを3回山王2回と成育1回
計6回のスクリーニング検査を経て
高輝度エコー以外は指摘されず
(三尖弁逆流も一時的なものだった)
今も奇形など言われていないのでとりあえずは
安心して良いのでしょうか?
ちなみに初期スクリーニングは高輝度エコーも指摘されてませんしもちろん三尖弁逆流もありませんでした。NTも2つの病院で測りましたが2つとも2mm以下でしたし鼻骨も確認されています。
ですので、とりあえずは大丈夫でしょうか。。
添付したのが山王病院で受けたスクリーニング検査の結果です。最新のものです。
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十倉 陽子先生からの回答
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今の時代、患者さんに隠し事をしてよいことは何もなく、全てお伝えする!というのが潮流です。
胎内で、赤ちゃんがぐんぐんと成長していく中、腎臓の機能も構造も変化します。いままで見てもいなかった時期に、より鮮明にうつるエコーが開発されると、正常なのか異常なのかデータが集まらない時期に見えるものばかりがふえてしまいます。かといって見える手段があるのにみずに安心しろというのも強引なお話かと思います。現在、かなりの回数を、重ねて、大丈夫だろうという数名の先生方のお見立てを信じておすごしいただくのがよいかとおもいます。
どのようなお気持ちですごしても、何回エコーを見にいっても、中の赤ちゃんは変わることはなく、運命通り生まれてきます。
たた、睡眠をしっかりとったか、安定した気持ちで陣痛開始から過ごせたかという要素で分娩が安全に進行するかということには影響があることがあります。ある程度診察を重ねた後はどっしりと構える必要もあります。
- 相談者28歳/女性
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ありがとうございます。
もうひとつ質問です。
前回帝王切開です。VBACを行う条件はどんなものですか?!
例えば私はエコーを見た感じだと子宮が菲薄化されてるらしいです。
それからアレルギーはVBACの条件に関係ありますか?
ペニシリン系の薬のアレルギーと、食べ物6品目(そば、くるみ、ピーナッツ、うに、いくら、キウイ)があります。
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十倉 陽子先生からの回答
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一般的には、帝王切開がこれまで1回である
帝王切開以外に筋腫の手術などで子宮筋層に達するような傷が出来る手術をしていない
経膣分娩を計画して連続でモニターが見れ、緊急手術に対応できる施設であること
分娩誘発剤がいらないこと
赤ちゃんの頭が大きすぎて骨盤が狭く、最初から通りにくいと診断されていないこと(CPDではないこと)
などです。
これ以外にも施設ごとの決まりごとがある可能性があります