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子宮嚢腫についての質問です。 CT検査を受けました。 大きさが、 輪切...

医師への相談

相談者25歳/男性
子宮嚢腫についての質問です。

CT検査を受けました。
大きさが、
輪切りの画像で15cm×12,3cm、
縦には30cm(胃のところまで)あるそうです。
右側にあると推測されます。

まだMRIでの検査を来月に控えておりますが、
捻転を恐れています。

・どういう体制が捻転しやすいか、しにくいか
(例: 腰を曲げて屈む体制などはどうなのか?)
・寝る時の体制に良い体制、悪い体制があるか
・お腹に力は入れない方がいいのか
・締め付けはよくないのか
・手術で取ったあとは捻転などの心配はないのか

他、注意すべきことがあればお伺いしたいです。
よろしくお願いします。
十倉 陽子先生からの回答
ご相談ありがとうございます。

子宮嚢腫でしょうか、、、卵巣嚢腫ではないのでしょうか。
捻転するには軸のような部分があって、捻転するためのスペース的な余裕がなければ起こりません。

卵巣嚢腫であれば軸はあるのですが、かなり大きいので捻転することは極めて難しいと思われます。子宮嚢腫であればそれが筋肉の中に埋もれていて、捻転するための軸がないことが多いかと思われます。軸があっても、大きさの問題から基本的には捻転することは極めて難しいです。
相談者25歳/男性
ありがとうございます。
失礼しました、卵巣嚢腫です。

現状、
捻転の心配が少ないこと、安心しました。

他、日常生活のなかで症状が悪化しないように
気をつけるべきことがないか、
また、手術後に気をつけるべきことなど
ぜひお伺いしたいのですが、
いかがでしょうか。

こうしておくと楽になる、
こういう習慣がおすすめ、
といった例でも教えていただけると
大変嬉しいです。

よろしくお願いします。
十倉 陽子先生からの回答
かなり大きいので、もしかすると粘液性のう胞性腺腫の可能性を伝えられておられますでしょうか?

卵巣嚢腫の多くは原因不明ですので、手術が決まった今、これから何かをしておかなければならないというということはありません。手術まで、風邪などひかないように体調を整えておいて頂くことと、術後はお痛みもありますので、便秘などあればコントロールしやすいように下剤に慣れておくこと、、、程度でしょうか。

あとは担当の先生からもお話があると思いますが、再発のチェックに定期的に通院されておくことは基本的に守っていただければ何も問題ありません。
相談者25歳/男性
ありがとうございます。
その可能性を伝えられています。

体調管理には気をつけたいと思います。

また、色々と申し訳ないのですが

・破裂の可能性はあるのか。そうならないために日常生活で気をつけることはあるか
・クシャミのときにどうしても力が入ってしまうが、問題ないのか
・いきなり悪性化する恐れはあるのか
・下剤に慣れるとは、飲んでおいた方が良いということか
・夜勤などの勤務形態は避けた方がよいのか


を分かる範囲でお伺いしたいです。
よろしくお願いいたします。
十倉 陽子先生からの回答
相談者様、25歳男性と表示されておられますが、どなたかご家族のご相談になりますでしょうか。

・破裂の可能性はあるのか。そうならないために日常生活で気をつけることはあるか
 粘液腺腫で破裂の症例を経験した頃がありません。
 手術が近いようであれば あえて行う激しい運動などを避ける、性交渉を避ける等で対応お願い致します

・クシャミのときにどうしても力が入ってしまうが、問題ないのか
これまで診断を受けておらず、くしゃみも運動も、性交渉も、激しい運動もされておられたかと思います。破裂はなく経過されておられたと思います。実際には組織はしっかりした壁を持っており、内容が粘液と言うだけですので、くしゃみ程度で破裂する可能性はほとんどないものとしてお過ごしください。


・いきなり悪性化する恐れはあるのか
どのような腫瘍もいきなり悪性化することは少ないとされています。ただしご年齢(25歳のご相談者様のご年齢ではまず少ないかと思われますが、)大きくなってきたスピード、内部被曝等のリスクの高い地域に住まわれている、または食事に気をつけられていない、等あれば若干のリスクの上昇はあるかもしれませんが、通常粘液腺腫は良性です。手術まで体調を整えられ、予定通り手術を受け病理診断を受けることが大切です。

・下剤に慣れるとは、飲んでおいた方が良いということか
現在便秘気味であれば、その状態を改善しておかれた方が良ということです。
薬や食生活で排便のコントロールをつけやすくしておくということです。

・夜勤などの勤務形態は避けた方がよいのか
内膜症性のう胞や、筋腫に関しては夜勤との関連を指摘されていますが、粘液腺腫に関しては知りうる限りでは見かけたことがありません。ただし、夜勤勤務では夜間のメラトニンの分泌量が減っていること、日中の日光への曝露が少なくビタミンDの血中濃度が低いこと、体内時計への影響から、メタボ、乳がん、チョコレート嚢腫(内膜症性のう胞)、筋腫などのリスク上昇、流産率の上昇などのリスクがあります。これをきっかけに勤務体系の改善を図られるのも良いかと思われます。