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本件は精神科領域に関する薬剤についてのご質問です。 私は1995年に双極性障害...

医師への相談

相談者56歳/男性
本件は精神科領域に関する薬剤についてのご質問です。
私は1995年に双極性障害を発症し、2006年に寛解以降も「リーマス400/日」「テグレトール800/日」を飲んでおります。2年程前、甲状腺機能低下症になりチラージンを飲んで日常生活は難なく過ごしておりますが、甲状腺の専門医の話では、1995年から22年間飲み続けている「リーマス」「テグレトール」が脳の下垂体の機能を弱らせ、いわゆる中枢性の甲状腺機能低下症である可能性が高いということです。実際、血液検査では下垂体から出されるホルモンのうち、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が私の場合低く、または活性度の低いものだということです。
現在は下垂体の働きを高める「コートリル」という薬も飲んでいます。
①私のように長年にわたり「リーマス」「テグレトール」を飲み続けた患者が中枢性甲状腺機能低下症にかかる度合いはどの程度なのでしょうか(ざっくりで結構です)。②「コートリル」は何ヶ月程度で下垂体の機能を正常化させるものですか。
井上 智介先生からの回答
こんにちは。指名していただき誠に感謝しております。

では早速、質問に答えていきたいと思います。

リーマスの副作用で甲状腺機能低下症に至る方はたくさんおられますが、みなさんT3というホルモンが下がるので、TSHが上昇するパターンです。

なので、TSHが低いとのことは、中枢性となるでしょう。案外、この診断に至れる医師が少ないので、非常に名医が主治医なのだなと感じます。

さて、この頻度に至る話ではありますが、正直言ってデータはありません。
ただ、きわめて頻度はまれです。ほとんどありえないといってもよいレベルです。


この治療薬としても、コートリルですが、何か月で正常化させるかは個人差が激しいです。ただ、印象としては、コートリルを内服しているから、正常化されているといった方も多いです。
そのため、生涯内服する方もおられます。原因がリーマスにあるとのことであれば、このリーマスがいつか減量中止になったときは、下垂体の働きも正常化する可能性もあります。

的を得てない回答になってしまったかも知れず、申し訳ありませんでした。

また、何か気になることがあれ遠慮なく質問してください。よろしくお願いします。
相談者56歳/男性
詳しくご説明いただき有難うございました。