- 相談者56歳/女性
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        頸がんの検査結果です。 
 「乾燥し所見不明瞭ですが、萎縮性の背景に核腫大、軽度核形不整、核濃染傾向を伴う、扁平上皮細胞を少数認めます。萎縮性変化の可能性もありますが、異型扁平上皮の範疇と判断しました。ベセスダ:ASC-US」
 と書いてあります。わかりやすく説明してもらえますか?
 昨日ウィルスがあるか検査をしました。
 このウィルスは性交渉で感染すると聞いたことがありますが
 10年以上性交渉はありません。
 毎年(今年も7月に)がん検査していますが異常なしでした。
 ウィルスの潜伏期間はどの位でしょうか?
 
 いろいろ質問しましたが宜しくお願いします。
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         藤東 淳也先生からの回答 藤東 淳也先生からの回答
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      ASC-USというのが検査結果となります。
 これは、ウィルスに感染している可能性がある、という結果です。もちろん、がん細胞があるわけではなく、癌になる可能性のある前癌病変の細胞がみつかったわけでもありません。
 「乾燥し所見不明瞭ですが、萎縮性の背景に核腫大、軽度核形不整、核濃染傾向を伴う、扁平上皮細胞を少数認めます」の部分は、結果をASC-USとした根拠です。この記載ですと、普通は、高齢による年齢的な変化であろうと思いますが、念のためにウィルス検査をしてほしいということだと思います。
 繰り返しますが、ASC-USは、ウィルスに感染ている可能性があるという結果ですので、ウィルス検査でウィルスがいなければ問題ありません。
 50歳を超えられた方で、このような結果が出ることはよくあることです。
 ご心配だと思いますが、ウィルス検査でウィルスがいなければ問題ありませんので、ウィルス陰性という結果が出れば、安心されると思います。
- 相談者56歳/女性
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        回答有難うございます。少しほっとしました。
 もしウィルス陽性の場合
 感染していても毎年の検査には出なかったということですか?
 ウィルスの潜伏期間はどの位なのですか?
 調べると数年~数十年と載っているのですが
 10年以上性交渉をしなくても潜伏している可能性は
 高いのでしょうか?
 宜しくお願いします。
 
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         藤東 淳也先生からの回答 藤東 淳也先生からの回答
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      がん検診は、ウィルスの有無を調べる検査ではありません。ウィルスに感染していても、細胞に変化がなければ検査では検出することができません。
 HPVウィスすの潜伏期間は、数週間から数年とかなりの幅があります。
 10年以上性交渉がなくて、毎年の検診で異常がなかったのであれば、ウィルスに感染している可能性は低いと思います。
- 相談者56歳/女性
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        今日ウィルスの結果を聞いてウィルスは検出されませんでした。
 今後は1年後に検査すればいいと言われました。
 1年後で大丈夫でしょうか?
 宜しくお願いします。
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         藤東 淳也先生からの回答 藤東 淳也先生からの回答
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      ウィルス検査が陰性でよかったですね。
 ASC-USは基本的には異型上皮などの病変を疑うものではありませんので、ウィルス検査で陰性であれば、問題ありません。
 1年後の検査で問題ありません。
- 相談者56歳/女性
- 丁寧に回答して頂き質問中とても心強かったです。ありがとうございました。
 藤東 淳也先生からの回答
        藤東 淳也先生からの回答