- 相談者43歳/女性
-
CA19-9という腫瘍マーカーが38から45になってしまったので造影CTを受けました。十二指腸の乳頭部の腫瘤の疑いがあるとのことで胃カメラをすることになりました。悪性かも良性かもなんでもないかもといわれ混乱しています。1年半まえは異常ありませんでした。CTでもわからない悪性腫瘍はあるのでしょうか?
-
医師からの回答
- ご心配されていることと思います。胃・十二指腸・腸など形が様々に変わり、位置も動き回る臓器はCTでは性質が分かりにくいです。そういった臓器は中から直接カメラ(内視鏡)で見て、必要なら針を刺して一部を取ってきて顕微鏡で見るほうがよほど情報は多いです。造影CTでは他にがんを疑うところがなく、あえて言うと怪しいのが十二指腸だから、次の段階として胃カメラで直接見てみようということではないかと思います。腫瘍マーカーは腫瘍があることを保証するものではないので、数値が上がったからといって、「絶対体のどこかに腫瘍がある」ということではありません。ご心配と思いますが検査を受けられ結果をよく聞いていただくのがよいかと思います。
- 相談者43歳/女性
- 詳しい説明ありがとうございます。本日また腫瘍マーカーをしたらまた55に上がっていました。どんどん上がるのはどんなときですか?
-
医師からの回答
-
腫瘍マーカーは、何のがんなのか判断がついていないような段階で何回も検査するものではありません。○○がんだと分かって、治療をして、治療の効果を見たり、再発していないか調べるために繰り返し検査する場合はありますが、それでも何か月に一回程度です。ですので「どんどん腫瘍マーカーが高くなる」ことで何のがんか判断するというようなことはありません。
また、CA19-9は、がん以外にも、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、糖尿病、肝硬変、呼吸器疾患、胆石症などでも高くなります。しかしその場合も、数値が増えたということから何かを判断することはないと思います。
- 相談者43歳/女性
- 参考になりました。ありがとうございました。