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胃カメラをして、びらん性胃炎といわれ、粘膜を一部とってピロリ菌の検査をしましたが...

医師への相談

相談者36歳/女性
胃カメラをして、びらん性胃炎といわれ、粘膜を一部とってピロリ菌の検査をしましたが陰性でした。

そのあと血液けんさでピロリ菌抗体を調べると3、2でした。先生はこの数字は微妙だから他の方法でも検査したほうがいいかなといっていました。

ピロリ菌の検査はどの検査がいちばん確実性がありますか?

あとびらん性胃炎は一時的なこともありますか?

とても不安です。
医師からの回答
ご相談ありがとうございます。
どの検査が一番確実性があるか、というのは難しい質問です。検査の確実性の指標としては「感度」、「特異度」、「陽性尤度比」、「AUC」などがあります。専門的な話になってしまうので細かいご説明は割愛してしまいますが、簡単に言えば、同じピロリ菌に対する検査でも、検査によって得意な分野があるということになります。
このため、複数の検査を組み合わせて判断をすることとなります。胃カメラを使った培養法と血液検査での抗体測定では陰性であったとのことですので(抗体値は陰性の中ではやや高め、という陰性高値の範疇です)、今後行うことができる検査としては、呼吸で吐いた息(呼気)を使った検査や、便を使った検査が挙げられます。ピロリ菌の診断や治療についてはガイドラインがあり、いずれの検査でも大きな違いはないとされていますので、ご担当の医師の指示に従っていただければ問題ないかと思います。

びらん性胃炎に関しては、ストレスや刺激物の摂取、痛み止めなどの薬の副作用などでも出現する、ごく一般的な胃炎です。一時的なものであることも多いので、お気持はお察ししますが、過度な心配は不要と考えます。