- 相談者37歳/女性
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何度も、こちらに相談しています。
犬の耳の件です。耳の外耳炎、中耳炎の検査は耳鏡検査で…ほぼ診断はつくのでしょうか?
つくと教えてくれた方が、こちらでいました。耳垢検査とは、その耳垢をとって顕微鏡などで調べてもらう検査ですよね?
もぅ、病院で耳掃除、点耳薬などをいれられてしまいました。が…耳垢検査する意味はありますか?はじめに耳垢検査をして頂いた方が良かったのでしょうか?今は、お薬で耳の中が湿っております。再度…耳垢検査は可能でしょうか?
耳掃除して頂いて点耳薬を入れられた後からも黒い汚れが耳外に少し出てきています。これは耳の中から薬が効いて残っていた汚れが奥から出ているという事ですか?
お薬を入れられた後…耳の中を見ようと耳を持ち上げるだけで痒がります。耳も、たまに振ります。
わからない事ばかりで不安で相談させて頂いております。
ご返信、宜しくお願い致します。
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獣医師からの回答
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回答が遅れてしまい大変申し訳ございません。
ワンちゃんが頻繁に耳を痒がっているのを見るのは辛いですね。臭いもキツいでしょうし、飼い主様がお不安になる気持ちもとても良くわかります。
飼い主様の質問内容を引用させていただきながら、それぞれに対して回答させていただきたいと思います。
犬の耳の件です。耳の外耳炎、中耳炎の検査は耳鏡検査で…ほぼ診断はつくのでしょうか?
はい。診断は可能です。外耳炎、中耳炎とは外耳、中耳が炎症を起こしている病態のことを指します。
ですので、耳鏡検査によって炎症が確認されれば診断が可能です。
耳垢検査とは、その耳垢をとって顕微鏡などで調べてもらう検査ですよね?
はい。その通りです。耳垢を取り顕微鏡による鏡検を行うことで、外耳炎や中耳炎の原因を探ることが可能です。
病院で耳掃除、点耳薬などをいれられてしまいました。が…耳垢検査する意味はありますか?
検査の意味はあります。耳垢検査では、耳垢に含まれるものの種類を見ることで原因を探ります。耳垢検査を行うことで、耳掃除や点耳薬によって適切な治療効果が得られているのかを確認することが可能ですし、次の治療の方針を決めることにもつながります。
はじめに耳垢検査をして頂いた方が良かったのでしょうか?
むずかしい質問です。長くなってしまうので、次の回答で答えさせて頂きます。
今は、お薬で耳の中が湿っております。再度…耳垢検査は可能でしょうか?
検査は可能です。上の回答でも答えているように、お薬や耳掃除の効果と炎症の原因の追求につながります。
耳掃除して頂いて点耳薬を入れられた後からも黒い汚れが耳外に少し出てきています。これは耳の中から薬が効いて残っていた汚れが奥から出ているという事ですか?
はっきりとしたことは言えませんが、おそらく新たな耳ダレかと思います。
お薬を入れられた後…耳の中を見ようと耳を持ち上げるだけで痒がります。耳も、たまに振ります。
外耳炎、中耳炎の場合はそのような行動はしばしば見られます。
不安なお気持ちお察し致します。私も以前飼っていたゴールデンレトリーバーの外耳炎に悩まされていました。
臭いもキツいですし、しきりに痒がる姿を見るのはつらいですよね。
残りの回答は次の回答に書かせていただきます。
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獣医師からの回答
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はじめに耳垢検査を行ったほうが良かったのか?というご質問に対する回答です。
むずかしい質問です...。
医療には「診断的治療」という考え方があります。副作用が少ない治療行為ならば、まずは治療を行い、症状の改善具合を見ることで診断を行う際の判断材料にする。という考え方です。
ダックスフンドは垂れ耳ですし、耳垢が溜まりやすい子もいます。耳垢が溜まりすぎれば炎症を起こしてしまいます。ですので、まずは耳掃除を行い、副作用の少ない点耳薬を投与して、様子を見てみる。という治療方針だったのだと思います。
さて、この段階で耳垢検査を行った方が良かったのか?ということですが、検査にはお金も時間もかかってしまいます。ですので、もしも最初の治療が効いて症状が改善されれば、無駄な検査になってしまいます。飼い主様とワンちゃんの負担を考えて、初めから耳垢検査を行わなかったのではないかと思います。
上の回答の最後でも書きましたが、私も外耳炎の犬を飼っていた経験があるのでお気持ちは分かります。
皮膚炎や外耳炎はやっかいなことが多く、どうしても原因の特定に時間がかかってしまいます。
なかなか症状が改善されないと、獣医師への不信感を募らせてしまわれると思いますが、ゆっくりではありますが、きちんとゴールに向かって治療は進んでいるはずです。ここで治療を止めてしまったり、紹介もなく病院を変えたりすると、これまでの治療が無駄になってしまいます。
ですので、不安なお気持ちはかかりつけの獣医師にはっきりとお伝えになって、治療方針や除外診断できたものなどをお聞きになるのが良いかと思います。治療方針や説明に納得できない場合は、その旨をきちんとお話して他院へ紹介してもらうと良いと思います。
一日も早く飼い主様のワンちゃんの耳が治ることをお祈りしております。
- 相談者37歳/女性
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たいへん、詳しく教えてくださり、ありがとうございました。検査の件は、わかりました。今の段階でも耳垢検査はできるって事ですね。
私が1番、心配なのは、今の点耳薬を1週間持続するというのを昨日、打たれてた事で聴力は回復して行くのかなぁ…と。。。外耳炎で耳は聞こえなくなるなんて思ってもいなかったんです。中耳炎の場合は耳を痛がったりしませんか?
うちのは痛がりません。耳が聞こえないままで治療を間違えていて、治療が遅れても、身体などには問題出てきませんか?耳垢検査というのは…どのくらいの費用がかかりますか?4日前に出されていた点耳薬はウェルメイトという黄色い入れ物に入ったお薬でした。それを3日、打ち…昨日、病院へ行きましたところ新しいタイプのお薬が出たという事で…昨日は、それを入れて1週間様子を見ることとなりました。外耳炎、中耳炎ともハッキリされず…外耳炎の治療をされてます。
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獣医師からの回答
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先程、耳鏡検査を行ったと書かれていたので、おそらく診断がついているのだと思います。
外耳炎の治療を行っているということは、おそらく外耳炎と診断しているのだと思います。
外耳炎の主な原因は、ダニ感染、細菌感染、アレルギー、異物(種子)混入、などが挙げられます。
異物混入は耳鏡検査で分かりますし、ダニ感染は耳垢や外観、臨床所見などから分かります。
細菌感染ならば、感染の程度にもよりますが、今処方されているお薬で改善の方向に向かうと考えられます。
一番厄介なのがアレルギーです。原因を特定しにくいので、明確な治療法というのが見つけにくく一進一退の治療を余儀なくされてしまいます。
外耳炎からくる難聴についてですが、外耳炎が悪化した結果、中耳、内耳へと炎症が波及すれば、難聴になる可能性は確かに否定できません。ですが、今の時点でワンちゃんの聴力の低下が外耳炎によるものであるかは少し疑問です。ワンちゃんの年齢を考えると少し聴力が落ちてきてもおかしくない年齢かと思います。
飼い主様が心配されている、点耳薬の一週間投与がワンちゃんの聴力回復に寄与するかということについてですが、軽度の細菌感染性の外耳炎であれば、快方に向かうと思います。ですが、重度感染やアレルギー性であった場合は、1週間程度の治療で良くなるとは言い切れません。また、ワンちゃんの聴力低下が年令によるものの場合、外耳炎が治ったとしても以前耳は遠いままだと思います。
不安な気持ちお察し致します。外耳炎や皮膚炎は長引くことが多いです。
根気よく治療と向き合っていただけると幸いです。
- 相談者37歳/女性
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ありがとうございます。
重度とは言われなかったです。耳鏡検査で耳の中を覗いてもらって赤くなっていると言われただけです。
外耳炎とも中耳炎とも診断はされていません。10日ほど前には聞こえて反応してました。
とつぜん…気づいたとき5日くらい前になりますが…老年性難聴なら、突然、聞こえなくなるって事はないと私は思っているのですが。。。こうなる前は耳が遠いかな?という感じもありませんでした。
外耳炎、中耳炎というのは、1回目の受診でだいたい判断できるのでしょうか?今の病院では耳鏡検査でも、ただ赤いと言われただけで外耳炎、中耳炎とも言われません。先生が耳が汚れていたのを掃除して薬をさしてました。聞こえなくなるほど外耳炎がひどくなっているんでしょうか?
脳には問題なさそうと目の動きなどを見て判断していました。すぐに外耳炎、中耳炎が、わかるのであれば他の病院へ連れて行こうかと考えています。わかる物でしょうか?早く連れて行き他の先生からの意見も聞きたいです。
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獣医師からの回答
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原因の特定までは無理ですが、外耳炎か内耳炎かの診断は耳鏡検査で分かります。
今の動物病院に不信感を抱いておられるのであれば、セカンドオピニオンを受けるのも一つの考え方だと思います。
動物病院によっては、腫瘍などの手術が選択肢に入ってくるような病気以外では、あえて診断名を患者様お伝えしない所もあります。診断名を伝えることで患者様が混乱されるのを防ぐためです。はっきりとした診断名を伝えることで余計に不安になってしまう患者様もいらっしゃるのです。ですが、患者様から「診断名を教えてほしい」と言われれば伝えるはずです。
おそらく、今通院されている病院でも中耳炎か内耳炎かの診断は付いており、あえて患者様に伝えていないのだと思います。
私個人の意見と致しましては、まずはかかりつけ獣医にお問い合わせいただいて、納得のいく説明を受けられなかったら、他院へ移りたいので紹介状を書いてほしいと言って紹介状をもらい、セカンドオピニオンを受けるというのが良いかと思います。動物病院によっては、かかりつけ獣医への問合せのために飼い主様のみでご来院される場合、相談料を頂かない所もあります。お気軽に相談されてはいかがでしょうか。
- 相談者37歳/女性
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ありがとうございます。
外耳炎、中耳炎は、簡単な検査で、ある程度は、わかるんですね。
聞こえない場合、何が原因かを聞いたところ今のところ…耳が赤くなっていて耳垢が溜まりやすいのと黒〜茶色の垢が出た事でお耳の薬を入れたんです。あとは、お掃除をしてました。病名は聞いても、答えようがないのか…薬で様子を見て下さいとのこと。
耳に炎症があるときは耳が聞こえなくなったりしますか?
中耳炎は痛みが出ると、こちらでお聞きしましたが必ず痛くなるものなのでしょうか?寝ているときは痒がらず…起きている時は少し、痒がる素振りをします。
あと、すごく床を舐めたり毛布を舐めたり私の手を長い時間、舐めまくります。これは耳とは関係してないのでしょうか?
腫瘍などあるとは先生は言ってませんでした。うちの子は心臓のお薬と利尿剤と…肝臓のお薬、ウルソを飲んでいるので麻酔以外の検査しかできません。
耳の中は今日も、まだ少し赤いです。他の犬の耳の中を見たことがないので…赤みが普通なのかどうかが、わかりません。
治療の途中でセカンドオピニオンは、どのように受けたら宜しいのでしょうか?今、治療中のこと話して良いのでしょうか?
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獣医師からの回答
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まず、外耳とは、耳の入り口から鼓膜まで、中耳は鼓膜より奥を指します。
飼い主様のワンちゃんの場合、外耳に炎症があるので外耳炎ということになると思います。
中耳炎の場合は、鼓膜に傷が付いているなど鼓膜より内側に炎症があるので、鼓膜やその周囲が刺激されて頭が重い感じがしたり、痛みを伴ったりすると考えられます。
飼い主様の手を舐めるということですが、病気のサインである可能性と、単純に飼い主様に懐いている可能性の2つが考えられます。
病気のサインについてですが、亜鉛などのミネラル分の欠乏症になりますと、執拗に手や椅子などを舐める子がいます。亜鉛が足りなくなると、肉球がガサついたり、皮膚炎や感染症を起こしやすくなります。
あくまで可能性の一部ですが、外耳炎も亜鉛不足に併発して起こった病気である可能性も考えられます。
心配でしたらかかりつけ獣医にご相談なさると良いと思います。一つ約束していただきたいこととして、絶対にサプリメントなどを勝手に上げないでください。亜鉛などは欠乏症の症状よりも過剰症の症状の方が劇症型になりやすく、取り返しの付かないことになりかねません。肝臓と心臓の基礎疾患を抱えてらっしゃることからも、必ず獣医師の診察を受けてからにしてください。お願い致します。
セカンドオピニオンについてですが、担当獣医師にはっきりとセカンドオピニオンを受けたいと考えていることを伝えるのがベストかと思います。場合によっては、検査データや治療歴などを次の獣医師が分かる形でもらうこともできるからです。紹介先の獣医師には既往歴や検査データ、治療歴などの情報を引き継いだ上で診察してもらい、どういった診断をしてどういった治療方針を立てるかを聞くと良いと思います。
これは個人的な意見ですが、心臓と肝臓の基礎疾患を抱えている子となると、引き継ぐのが大変です。おそらくその先生が一番飼い主様のワンちゃんの体のことを把握していて、なんとかして治したいと考えているのではないかと思います。
散文的ではございますが、質問者様への回答になっていれば幸いです。
- 相談者37歳/女性
- 長々と、ありがとうございました。引き続きお願いします。