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犬を飼おうと思っているのですが、前に飼っていた犬が悪性リンパ腫で死んでしまったこ...

獣医師への相談

相談者29歳/女性
犬を飼おうと思っているのですが、前に飼っていた犬が悪性リンパ腫で死んでしまったこともあり不安です。この病気にかかりやすい犬種、早期発見の仕方などを教えてほしいです。
獣医師からの回答
はじめまして。

以前飼っていたワンちゃんをリンパ腫で無くされ、次のワンちゃんを飼うのがとても不安なこと、とてもよくわかります。同じ病気でまた無くしたくないですものね。

まずリンパ腫ですが、この犬種で発生がないといえる犬種はないのですが、多いといわれているのはジャーマンシェパード、ボクサー、プードル、バセットハウンド、セントバーナードに多いといわれています。(海外での情報)また日本の麻布大学の調査ではG.リトリバー、シェルティー、雑種、シーズー、マルチーズだそうです。
この病気の原因ですが、遺伝的な要因だけで発症するのであれば、犬種選びにとって大切な情報ですが、しかしほかの原因として、発がん物質、さらにはウィルス感染がその原因とも考えられています。

ですので、雑種が多い、という結果になるのかもしれません。おそらくこの結果は各地域によってまちまちではないかと思います。

次に早期発見の仕方ですが、家庭でできることとしては、まずはワンちゃんの健康状態をきめ細かく見てあげることとして、食欲、元気の状態、体重減少などの変化に注意してみてあげることです。またリンパ節というのが体表にいくつかあるのですが、リンパ腫ではそういった部分が腫れてくるので、毎日愛情をこめて体をなでていると、”なんかできものができてみたい”というのがきっかけで受診される方が多いようです。

リンパ腫以外にも致死的な腫瘍はたくさんありますので、毎日隅々まで触っている飼い主さんはとても小さな変化でも病院で受診されるので、早くに発見ができるようです。

犬にストレスをかけず、犬が安心できると腫瘍を攻撃できる細胞性免疫が活発になり、発症しにくくなるとも言われておりますので、あまり神経質にならないようなワンちゃんが良いのかもしれません。

よいワンちゃんとめぐり逢われますように。
相談者29歳/女性
大変丁寧なご返答に感動いたしました。
犬種で選ぶよりもきちんと愛情込めて育てていきたいと思います。
ありがとうございました。またよろしくお願いいたします。