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こんにちは。いつもお世話になっております。 よく「80-20」という表現を...

歯科医師への相談

相談者31才/男性
こんにちは。いつもお世話になっております。

よく「80-20」という表現を聞きますが、80歳前後まで(あるいはもっと長生きして90歳以上まで)死ぬまでに乳歯を除いて一本の歯も抜けずに生きることは現実的に可能ですか?またそういった人は人口の何%くらいですか?

そういった人の共通点、そうするための方法などあれば教えて下さい。

歯科医師からの回答
結論からお答えすると、十分に可能です。

2016年の調査によると、8020を達成した人の割合は51.2%となっています。
つまり、80歳以上の2人に1人が20本以上歯を保つことが出来ているということになります。

以前の調査である2011年は38.3%だったので、そこから10%以上増加していることを考慮すると、日本人のお口の健康は高まっているといえるでしょう。


もう一つの質問ですが、共通点というのはなかなか見出しにくいです。
なぜなら歯を失う原因の多くはむし歯や歯周病なのですが、これらは「多因子疾患」と言われ、生活習慣から体質までいろんな要素が絡んで発生する病気だからです。

また、生活習慣病の1つでもあるので自覚症状に乏しく気づいたら状態が悪くなってしまうことも多いため、いかに予防するか、あるいはいかに初期に治療が出来るかが重要です。

そのためにも、歯科医院での定期検診(メンテナンス)、クリーニングが重要だと考えます。(間隔は個々人によって様々です)

質問者様も、若い頃からそのような意識があられるのは素晴らしいことだと思います。ぜひかかりつけ歯科医をもっていただき、お口の健康を維持していただければ幸いです。
相談者31才/男性
返信ありがとうございます。とても興味深く拝読しました。

20本以上歯を保つことが出来ている人の割合を教えていただきましたが、28本以上(抜歯は親知らずのみ)保てている人っているんでしょうか?それとも老化と共に何本か抜けてしまうのは避けがたいことですか?

また一度(一本)やむを得ず抜歯してしまうと他の歯も抜けやすくなってしまうと聞いたことがあるのですが本当ですか?
歯科医師からの回答
申し訳ありません。
28本で保ってらっしゃる方もなかにはいらっしゃいますが、非常に稀有です。

80歳以上となると当時、やむをえず抜歯となってしまった歯も日進月歩の医療の世界で技術や術式の進歩で残すことが出来ているのも事実です。

8020のように50%を越えることはそうそうにはないでしょうけど、80歳ですべての歯が残る方は増える傾向にあるかもしれません。

また、抜歯をすると他の歯も抜けやすくなることはありません。
ただ歯を抜くことになるということは何かしらの原因があると思われるので、その原因を突き止めて根本から直さない限りは「抜けやすい」という状態にはなるという意味では正しいかもしれません。
相談者31才/男性
そうなんですね。
大変勉強になりました!ありがとうございました。