- 相談者37才/男性
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コロナウィルスが死者が5000人を超えました。
インフルエンザの患者は、昨年比90%くらい減少しています。
インフルエンザでの死者も同じく減少しています。
例えばインフルエンザみたいにコロナの薬が出たとしたら。
インフルエンザと同じくらい死者は抑えられるのでしょうか?
またインフルエンザのように感染も抑えれるのでしょうか?
これだけインフルエンザが少ないのはみんなの予防対策が大きく影響していると思うのですが、それでもコロナは感染が広がるのは、感染力がそれだけ強いからなのでしょうか?
それともワクチンや治療薬がないことも関係あるのでしょうか?
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医師からの回答
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ご質問ありがとうございます。
コロナウイルスの死者数、本当に胸が痛みます。
多くの人が予防対策をしていてもほんの一握りでもそれを怠ることで感染が広がっているのは事実ですし、全員に等しい症状がでずに無症状の感染者がいることも感染拡大につながっているともいえるでしょう。
すでにご存じかもしれませんがウイルスの特徴がインフルエンザウイルスとコロナウイルスでは大きくことなるのでそのため、感染力に違いがあります。
抗ウイルス薬がでることである程度死者数を減らすことにはつながるかと思います。
またワクチンが出て、多くの人が接種することで感染拡大を防ぐこともできると思います。
今年インフルエンザウイルスや他のウイルスの流行が例年になく少ないのは、自分を含め、多くの医療者がコロナウイルス流行の影響と推測しています。ただ、私たちは同時感染という危険も十分視野に入れて日常診療をしていますし、十分その可能性もあります。
- 相談者37才/男性
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異なるものだとは思っていますが、薬やワクチンができても、無症状の人もいますが今の現段階で見ても、コロナの方が危険だと思います。
その辺はどうなんでしょうか?
よくインフルエンザでも同じくらい亡くなってるから、風邪みたいなものだとコメントを見ます。
私にはそれが信じれないし、コロナのほうがかなり恐ろしいと思っています。
開業医でも検査や治療など含めはじめてしまうと、通常医療もできなくなるくらい、感染者も増加し、病院でのクラスターも増加してしまいそうな気がします。
個人的な見解でいいのでどう思われますか?
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医師からの回答
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再度のご質問ありがとうございます。本当に現状で感染の拡大が止められていないのは事実ですよね。
おおまかにいうとインフルエンザウイルスも、コロナウイルスも風邪の一種であるというのも事実です。
多くの人は風邪にちかい症状で、特別な薬を使わなくとも自然に治っていきます。
そして専門医によってはウイルスのもつ毒性ではインフルエンザウイルスの方が勝るという意見、検証もされています。
ただし、コロナウイルス感染で重症化になる場合、そして命を落とす危険は、自分を守る免疫機能が過剰反応を起こして、それにより全身に炎症を起こす状態が起きることで呼吸できなくなるのです。自分で自分を痛めつけるような状態が起こってしまうのです。
また、コロナウイルスが変異を起こすスピードが明らかにインフルエンザウイルスに比べて早いので、治療薬や予防接種の開発にはやっかいな特徴です。
- 相談者37才/男性
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自分を守る免疫機能が過剰反応を起こして、それにより全身に炎症を起こす状態が起きることで呼吸できなくなるのです。自分で自分を痛めつけるような状態が起こってしまうのです。
これはアナキラシーショックみたいなものと理解したらよろしいでしょうか?
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医師からの回答
- ご相談ありがとうございます。担当医が交代しておりますので、引き続き回答させていただきます。コロナウイルスの引き起こす反応のメカニズムの全容は、まだはっきりしない部分もありますが、基礎疾患を持っていたり、高齢である場合などは重症化の危険が高いとは言われていますね。
- 相談者37才/男性
- 免疫機能が過剰反応とは、アナキラシーショックとはどう違うのでしょうか?
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医師からの回答
- アナフィラキシーショックはアレルゲンに触れた後、極めて短時間で起こるものですが、コロナの場合は必ずしも接触、感染後直ちに命に関わるような強い反応が起こるわけではないことはまず違う点でしょうね。
- 相談者37才/男性
- ありがとうございました^_^