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よろしくお願いします。 今年2月に心臓血管狭窄手術をうけステントをいれました。...

医師への相談

相談者女性
よろしくお願いします。
今年2月に心臓血管狭窄手術をうけステントをいれました。
手術は無事終わり今のところ問題はありません。
この手術の検査の際、自覚症状はありませんが不整脈があると言われ、
さらに検査した上で、今のところアブレーションはしなくていいと言われております。
そこでお聞きしたいのですが、今現在6種類の薬を服用しており
その中にエフィエントとリクシアナがあります。
インターネットなどで調べますとこの2つの薬を服用していると
コロナワクチン接種後の死亡リスクが高いと書いてありました。
今月接種予定なのですが、打つべきか、打たないべきか、延長するべきか悩んでおります。
甲斐沼先生はどうお考えでしょうか?
返信お待ちしております。
甲斐沼 孟先生からの回答
この度は御指名で相談して頂きまして誠にありがとうございます。
大変な状況ですね。
気苦労され心配されるお気持ちをお察しします。
さて今年2月に冠動脈疾患にて経皮的冠動脈形成術を施行されたものと推測します。
ステント挿入状態でありステント塞栓を予防するために抗血栓療法であるエフィエントを普段持続内服されておられるのですね。
また、アブレーションの話から察するに発作性心房細動があり、抗凝固療法として脳梗塞や心筋梗塞などを予防するためにリクシアナを服用されているものと推察します。
コロナワクチン接種後の副反応として、微熱や筋肉痛、頭痛などが1~5割弱の確率で認められることが近年の知見で判明してきております。
ごくまれに、接種に伴って重篤な血栓症やアナフィラキシーショックで重症化、あるいは致死的な経過をたどる方がいらっしゃるようです。
特に、ファイザーやモデルナと比較してアストラゼネカ製は血栓症の報告例が多いみたいですね。
冠動脈疾患治療後で心房細動を有し、エフィエントやリクシアナを服用している場合でも、ワクチン筋肉注射によって重大な出血イベントが発症することは現実的に考えにくく通常よりも内服薬作用で血栓症を引き起こすリスクも軽減されるものと判断します。
ですから、一般的レベルでワクチン接種する際にメリットデメリットを勘案して総合的に長所短所を見極めて決定されることをお勧めします。
通常では、過去に重篤なアナフィラキシー反応を起こした方や急性病変を抱えている方、あるいは基礎疾患があり低免疫状態と考えられる方などは禁忌あるいは慎重投与となっています。
今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
相談者女性
とても詳しく分かりやすく教えていただきありがとうございました。
またなにかありましたらよろしくお願いいたします。