- 相談者43才/女性
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43歳女です。
いつもお世話になっております。
毎年 職場の健康診断で 便潜血の検査を受けております。
去年も今と同じ時期あたりの健康診断、
便潜血はマイナスで返ってきております。
1年後の今の時期 大腸がんが発生している可能性もあるのですか?
よろしくお願いいたします。
- 医師からの回答
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便潜血検査に関するご相談ですね。
日本消化器内視鏡学会のガイドラインによりますと、便潜血検査については、40歳以上の方の場合、一年に一回は受けていただくことが推奨されています。ガイドラインでそのように設定をされているということは、大多数の人がその方法を取られることによって大腸癌の早期発見をすることができるから、ということになります。
ただ、一年後の検査では便潜血が陽性に転じている場合には、何か大腸の疾患が起こってきているような可能性もあるかとは思います。
以上となりますが、少しでも参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってくださいね。
- 相談者43才/女性
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先生ご返信をありがとうございます。
先生の仰っている
「ただ、一年後の検査では便潜血が陽性に転じている場合には、何か大腸の疾患が起こってきているような可能性もあるかとは思います。 」
との 大腸の疾患とは、どういう疾患ですか?
1年前の便潜血がマイナスだと、1年後での大腸がんの可能性は低いということでしょうか?
よろしくお願いいたします。
- 医師からの回答
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返信拝見致しました。
そうですね、便潜血が陽性になる疾患は、大腸癌だけではない、という意味になります。例えば、大腸癌以外では、大腸ポリープ、感染性腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、憩室炎、痔などが考えられます。
ですので、通常便潜血で陽性になった場合には、大腸内視鏡などの精密検査を追加し、原因について調べていくような流れになります。
また、一年後の便潜血で陰性である、ということは、上記に挙げさせていただいたような疾患の可能性が少なく、安心である、という解釈になるかと思います。
以上となりますが、また何か気になることがありましたら、お尋ねくださいね。
- 相談者43才/女性
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先生ご返信をありがとうございます。
先生の
「また、一年後の便潜血で陰性である」
は、 1年後ではなく、1年前 でよろしいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
- 医師からの回答
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返信拝見致しました。
そうですね、私の記載させていただきました内容が、ご相談者様のご質問に対し、少し乖離があるように思いましたので、再度記載をさせていただきますね。
「一年前の便潜血検査で陰性であった場合、一年後の大腸癌発生の可能性は少ない」というのは、ガイドラインの内容に沿って考えますと、少し解釈が異なるように思います。
つまり、ガイドラインでは「40歳以上の方は、一年前の便潜血検査で陰性であった場合、大腸癌の早期発見のために、一年後に同じ便潜血検査を実施することが望ましい」という内容になりますが、それは「一年前には陰性であったから、一年後の大腸癌発生のリスクが少ない」という解釈ではないように思います。
以上となりますが、また何か気になることがありましたら、お尋ねくださいね。