大腿骨骨折の症状

大腿骨骨折を引き起こすと、大腿骨患部に強烈な痛みを生じます。そのため、歩行など脚を動かす動作は難しくなり制限されます。また、患部に由来する筋肉に異常をきたすため、見てすぐに分かるほどの変形が現れることが特徴です。
  
痛み以外の主な症状としては、皮下出血が顕著に見られます。膝窩動脈損傷も同時に起こしている場合には、足からの脈拍が感じられなくなったり、足の指が青く変色したりしてしまうなどが確認され、神経麻痺を引き起こした場合には、足の指などが動かせない状態に陥ってしまうことがあります。

大腿骨骨折の原因

大腿骨骨折の原因は、外側からの要因として、大腿骨に強力な力が加わることであるとされています。
  
傷を起こす原因としては、交通事故が最も多いとみられており、次いで、スポーツ中の事故や遊んでいるときに起こる事故、高いところから落ちたことに由来するものなどが続きます。5歳から6歳くらいまでの間には、転落事故の多さが目立っているため、子供の動きには特に注意が必要です。
  
大腿骨骨折を起こしたと推測される場合には、多くの出血を起こすことが懸念されますので、早急に医療機関を受診することが求められています。

大腿骨骨折の治療法

大腿骨骨折を予防するためには、転落事故やスポーツ中の事故に配慮することが大切です。特に、年少の子供は、高所に興味を示すことが多くあり、危険をともないます。そのため、子供の動きには常に注意を払っておくことが必要です。
  
万が一、大腿骨骨折を起こしてしまった場合には、添え木をして患部を固定する応急処置を行うことが推奨されます。身体を横たえた状態のまま、速やかに医療機関にかかることが大切です。