足関節骨折とは
足関節骨折は、転倒や事故などにより足の関節に外からの強い衝撃や圧迫が加わり、そのために外くるぶしや内くるぶしの関節が骨折してしまう状態を言います。歩行が困難になる上に、ほかの部位の捻挫や骨折も伴ったり、合併症や後遺症の危険もあるので、適切な治療とリハビリが重要になってきます。
足関節骨折の症状
足関節骨折は、まず足を地面について歩行することは困難となります。症状としては、骨折した関節部分に痛みや腫れ、皮下出血が見られます。また衝撃の具合によっては、内側や外側に変形が見られる場合もあります。事故などの場合には、ほかの部位の骨折を伴うこともあります。
また骨折の状態によっては手術が必要になるケースもあります。
足関節骨折はリハビリも大切であり、早急に対処しなければ、足関節の機能が低下して正常に働かなくなり、拘縮の症状が出ることもあるので注意が必要です。そのほかにも足関節骨折の際に骨がずれて、そのままずれが戻らなければ、将来的に変形性足関節症という合併症が起こる危険もあります。これは足の関節が変形する病気です。
足関節骨折の原因
足関節骨折の原因としては、転落事故や交通事故、スポーツの最中の怪我や外傷が主な原因となります。何らかの圧迫や衝撃により、足の内くるぶし、外くるぶしの関節が骨折してしまいます。よくある事故の原因としては、階段での転倒やスポーツの試合の最中の衝撃、幼児の場合にはベッドから落ちたり、鉄棒やジャングルジムなどの公園の遊具からの転落などが挙げられます。特にコンクリートの階段は滑りやすいので、雨の日は注意が必要です。
バイクや自転車での横転事故、自動車での交通事故なども足関節骨折を招く可能性が高くなります。
高齢者に多く見られる骨粗しょう症の患者の場合は骨がもろくなっており、少しの衝撃でも骨折することもあります。
足関節骨折の治療法
足関節骨折の予防対策としては、転落事故や交通事故を未然に防ぐことが大切になってきます。スポーツをする際にはしっかりとストレッチをして筋肉や関節を柔軟にしておくことも大事です。
また転倒しないように歩きやすい靴をはくことも予防につながります。
骨折した際に、ずれがない場合には、外からギブスで骨を固定することにより完治を目指すことができ、合併症や後遺症を予防することができます。ずれがある場合には、手術をしてずれを元に戻し、ネジやプレートで固定をしてリハビリをしっかりすることで、後遺症を防ぐことができます。
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