下腿骨骨折の症状

まず、下腿とは膝の関節から、足の関節までにある部分を言います。ここに存在する骨を下腿骨(脛骨、腓骨)とよばれます。
その下腿に存在する骨が骨折した場合に、下腿骨骨折といいます。そにため、骨折した場合には、膝から下が思うように動かなくなるため歩行困難になります。骨折の種類はいくつかありますが、幼児のころは高いところからの転落によってこの症状を発症させることが多く、患部に亀裂が入ってしまうことがあります。回旋した状態で落ちた場合は、骨折した箇所にらせん状の亀裂が入っていることがあります。

患部に亀裂が入ると腫れと熱が出てくるため、その段階で歩行をすることが出来なくなります。下腿骨骨折の場合は、患部から出血をすることが少なく、皮下出血によって患部が青くなることがあるため、外部からの衝撃があった場所を見ることによって骨折しているかどうかを判断することが出来ます。

年齢を経ると衝撃が強くなるため、骨折部が肉眼で確認出来てしまうような開放骨折にまで至ることがあるのが特徴です。

下腿骨骨折の原因

下腿骨骨折の原因は、ほとんどが外部からの強い衝撃です。骨折をする程度の衝撃が外部から与えられると、患部に亀裂が入ります。幼児の段階では日常生活の中で下腿骨骨折になることが多く、特に幼児が寝ていたり椅子に座っているときに患部を打ち付けることが多い傾向にあります。

年長児になると、スポーツの中で骨折をすることも多くなり、中には交通事故によって後遺症が残るほどの下腿骨骨折になることもあります。開放骨折や粉砕骨折に発展することがある症状です。外力以外で骨折することがなく、下腿骨のみ遺伝的に弱さを持った人間はいないため、先天的な原因によって突然患部に支障をきたすことはありません。


しかし、高齢になると骨密度が低くなり、転倒しただけで骨折することもあります。

歩行困難になったときは、何らかの外力があったときと判断できるため、原因がわかりやすい症状です。

下腿骨骨折の治療法

基本の治療方法としては、保存療法または手術療法があります。
保存治療では、ギプス固定、牽引療法などがあり、手術療法では、金属による固定術が行われます。

しかし、開放骨折においては、菌の侵入などによって感染症を引き起こすリスクが高いために、緊急で手術療法がおこなわれます。傷の処置が最優先で行われるために、しっかりとした洗浄と、間接的に骨を安定し固定させる処置がとられ、後日骨折部の治療を行う事が多いです。

下腿骨骨折の予防は、患部に対する衝撃を無くすことです。幼児の場合は、転落によって患部を傷つけないようにすることでほとんどの場合で回避できます。転落などの直接的な原因がなく幹部が腫れてきた場合は、すぐに専門の医師に診断を依頼する必要があります。

下腿骨骨折は回旋力がなく亀裂が入った場合、その亀裂は専門の機械を利用しないとなかなか発見できないことがあるため、早期発見をするためにもなるべく症状が悪化しない段階で予防を行う必要があります。

検査ではっきりしない箇所が見つかった場合、後日同じ検査をすることになるため早く依頼をすれば必ず重い骨折になる前に予防と治療を行うことが出来ます。