頭蓋骨陥没骨折とは
頭蓋骨陥没骨折は、頭に何らかの衝撃を受けて頭蓋骨が内側に陥没してしまう状態を言います。頭蓋骨の内側には脳があり、衝撃が脳まで圧迫することにより重症の症状が起こる危険があります。重度の後遺症が残ったり、時には死に至ることもあるので、すぐに救急車を呼び病院へ搬送し早急な手当てを受ける必要があります。
頭蓋骨陥没骨折の症状
頭蓋骨陥没骨折の症状は、頭蓋骨の骨折部分に、痛みと共にコブができます。また頭蓋骨のすぐ内側には髄膜に包まれた脳があり、衝撃によっては脳が圧迫されて損傷を受け、頭痛や嘔吐、ショック状態や意識障害などが起こることもあります。
また下半身不随や感覚障害、言語障害などの障害が表れたり、けいれん症状が起こるなど重症なケースも見られるので、すぐに救急車を呼び適切な応急処置を受けることが大切です。
時には生命の危険や、重篤な後遺症が残ることもあります。こうした重症度合いは傷の大きさでは量り切れない場合もあり、後日症状が悪化することもあるので、軽い傷やコブ程度で済んだと思わずに、必ず病院を受診するようにしなければいけません。
頭蓋骨陥没骨折の原因
頭蓋骨陥没骨折の原因は、頭への直接的な衝撃によります。衝撃を受けることにより、頭蓋骨が内側に陥没してしまう状態になります。成人の場合は、硬いボールが頭に直撃したり、金槌のような物で叩かれたりした場合に起こります。小範囲に鈍的圧力がかかることにより、生じます。成人よりも頭が柔らかい幼児のほうが頭蓋骨陥没骨折は起こりやすいとされています。
原因となる事故のケースとしては、階段からベビーベッドやベランダ、窓からの転落が挙げられます。また自転車やオートバイの横転や接触事故、車の事故などで特殊な場所で頭を打って起こることもあります。
子供の場合は、公園などの遊具で遊んでいる最中やスポーツ中の事故が原因の場合も多いです。
頭蓋骨陥没骨折の治療法
頭蓋骨陥没骨折の予防として、子供のいる環境においては家の中でも子供がつまづきそうな物や危険のある物は片付けておくことが大切です。またベランダやベッドからの転落事故を防ぐために、柵をなどを張り巡らすなど工夫をしましょう。コンクリートの階段は滑りやすいので特に注意が必要です。またスポーツをする際にも、ヘルメットをかぶるなどの装備をきちんとすることが予防になります。周囲によく気を配り、野球の際にも飛んでくる硬球には注意しましょう。
自転車の二人乗りは危険です。また、薬を服用しての車の運転なども気を付けましょう。
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