症状

太田母斑の症状は、皮膚だけでなく眼球の粘膜や口腔の粘膜にも青色の斑をともなう場合があります。
  
太田母斑の治療方法は、以前はドライアイスの圧抵療法が主流でしたが、最近ではレーザー治療が行われています。レーザー治療の種類はQスイッチやアレキサンドライトレーザー、Qスイッチ・YAGレーザーなどがありきわめて高い効果を上げています。麻酔成分の入ったテープやクリームの外用密封等で表面麻酔を行ってからレーザー照射をします。
  
レーザー治療はどのような効果があるのかというと、レーザー光線をあてた場合皮膚の表面にはダメージをあたえないで、その下にある色素細胞にダメージをあたえられることができるのです。レーザーの治療はだいたい3カ月の間隔で5~6回レーザーをあてる必要があります。また治療するのに最適な年齢は若ければ若いほど効果があるのですが、小児の場合は全身麻酔をするので3歳頃からが最適です。乳幼児期にレーザーで改善しても半分くらいは思春期に再発するのでそのときに再度レーザー治療を行います。

原因

太田母斑の原因は、まだ不明瞭な点が多いので何が原因かわかっていなのが現状です。しかし太田母斑がメラニン色素の異常によって引き起こされている症状であることははっきりとわかっており、遺伝性ではなく先天性の理由ではないかといわれています。
  
太田母斑の特徴としては、男性よりも女性が多く女性の方が男性より4~5倍多いといわれています。また日本人を含む東洋人に出やすい疾患であり、基本的に自然に消えることはありません。また眼球に発症してしまった場合、眼球にはレーザー治療を行うことができない為眼球に対しての治療をすることができません。
  
特に痛みや痒みはない為、本人が気にしていない場合は治療する必要はありません。レーザー治療に際しては健康保険が適用されます。

治療法

太田母斑がすでに存在している場合は予防はできないので治療するだけです。また原因もまだよくわかっていないので生まれる前に予防する方法は確立されていません。
  
もし太田母斑の症状があらわれていて気になるようでしたら、皮膚科か形成外科に行って診察してもらう必要があります。シミだと思っていたら太田母斑だったというケースもよくあるので、一度専門医に確認してもらう必要もあります。
 
また思春期から発症することもあるので、特に女の子の場合はレーザー治療やパーフェクトカバーができる化粧品を使って心理的負担を軽減することが大切です。