バレット食道の症状

バレット食道の症状としては、胃酸を伴う吐き気があったり、苦みを舌に感じたり、胸やけをおこしたりします。自覚症状があるのはまれで、ほとんど無自覚で病気が進行してから気が付くという方が多くなります。ちょっとした胃もたれなら食べ過ぎか消化不良だと気にしていないということもあげられます。
しかしバレット食道は食道扁平上皮がんと同様の治療が必要な病気です。発症した場合には年に2回程度の定期検診と内視鏡検査をおすすめします。
胃の調子が悪くなってきても、酸分泌系の内用薬を処方されることが多い病気ですが、慢性化するようなら内視鏡検査をするなど自己防衛策も必要となります。食道破裂や食道ガンジダなど同様の症状をもたらす病気も多いので注意が必要です。

バレット食道の原因

胃と食道はつながっているのですが、粘膜が異なります。食道は扁平上皮、胃は円形上皮とよばれる粘膜なのですが、これらが逆転することによって引き起こされる病気がバレット食道になります。
ピロリ菌や胃酸の分泌量が変化することでバレット食道から食道がんへつながっていくという原因のになっていますが、欧米にはあまり例がなく、日本ではよくみられる症状のため、原因が明らかでなく遺伝子によるものではないかという説もあります。
食道の部分に炎症がおこり、胃から食道へ酸が逆流して逆流性食道炎になるといわれています。胃の負担を減らすためにピロリ菌を除菌すると逆流性食道炎が起こりやすくなり、バレット食道になるといわれています。

バレット食道の治療法

年に2度程度の定期検診と内視鏡検査、胃カメラをしておくことが早期発見と予防になります。
特に内視鏡検査は専門の専門医であれば粘膜の違いを見抜くことはそう難しくはありませんし、ルゴール染色液を利用して検査すればバレット食道であるかどうかは診断しやすくなります。
また人間ドックなどで定期検診はいつも同じクリニックを利用している人でも、時々クリニックを変えてみることも大切です。人間ドックだけ別のクリニックにすることもおすすめです。また内科ではなく消化器系の専門クリニックで検査を受けてみることもおすすめします。