酒さ様皮膚炎とは
酒さ様皮膚炎とは、酒さと呼ばれる顔面に突如現れるニキビ様皮膚疾患によく似た症状を起こす病気です。酒さ様皮膚炎ではステロイドやタクロリムス軟膏の使用後出ることが多く、やめることで一時的に悪化するのが特徴です。治療は抗生物質の内服をおこない、1-2か月で改善することが多いとされています。
酒さ様皮膚炎の症状
酒さ様皮膚炎の症状は大まかな部分においては酒さによって引き起こされるものに酷似しています。主に酒さ様皮膚炎によって引き起こされる症状のうち酒さに酷似しているものとして、紅斑性酒さというものが挙げられ、これはそのまま酒さの症状と同じものであります。紅斑性酒さの特徴としてとして第一に、鼻や眉間、顎などの顔面の中心に突発的に毛細血管の拡張が引き起こされ、その結果化粧品や少量の石鹸や化粧品ですら痛みを感じるようになってしまいます。この状態を敏感肌と呼ぶ場合もあります。
その他にも、赤いできものやいぼなどが顔の中心にかけて大量に発生するというケースも存在し、この場合は皮膚を刺激しなくとも痛みが発生し続けるのが特徴です。
酒さ様皮膚炎の原因
しかしながら、酒さ様皮膚炎は先述のとおり酒さとは根本的に発症原因が異なります。現在の医学技術において、酒さと呼ばれる疾患の根本的な発症原因はほとんど解明されておらず、大きな理由として生活習慣や食生活の欧米化などが挙げられているのみとなっております。そのため治療のための薬品などの開発などがなかなか進行していないのです。
しかし、酒さ様皮膚炎の主な原因は現在はっきりと解明されており、その最も大きな要因として関わってくるのが、顔面にその人に合わないステロイド系の薬品を塗布するというものです。このような要因から酒さ様皮膚炎を発症する人に共通する特徴として、もともと顔面のほてりや発赤を起こしやすいというものが挙げられます。
酒さ様皮膚炎の治療法
皮膚科で酒さか酒さ様皮膚炎かをしっかり鑑別していただきます。そして酒さ様皮膚炎の診断が確定したら自身の皮膚の性質や耐性などをきちんと把握していただける皮膚科医にて適切な治療を受けることが大切です。また、酒さ様皮膚炎は発症してからでも医師の適切な処置があれば被害を最低限に抑えることが可能です。一般的にはステロイドの外用を中止して抗菌薬の内服・外用、保湿剤の外用を用いて治療します。
薬品塗布ののちに皮膚に異変が起こったらただちに薬品の使用を中止し、適切な処置を受けることが一番の予防策です。
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