汗管腫の症状

汗管腫の症状としては、大きさが直径1~5ミリほどと小型の扁平に隆起した発疹があらわれ、色は皮膚と同じかまたは淡い褐色をしています。ニキビやそばかすのように赤くなったり、色が濃くなるなどといったこともなく、またかゆみや痛みがないのも特徴です。
3対1の割合で圧倒的に女性に多い症状であり、化粧をしてもなかなか隠すことができず、美容的な側面で悩む方が多くみられます。隆起がすくない場合や、小さいものが多数集まっている場合などさまざまです。年齢とともに大きくなり数も増えやすいですが、通常3~5ミリ前後の大きさに留まります。よく似ている症状の病気として稗粒腫と勘違いされる場合がありますので、医師の適切な判断が必要となります。

汗管腫の原因

汗管腫の原因は、いまだにはっきりと解明されていないのが現状です。しかし、原因としてあげられているのが汗腺の増殖と遺伝的な要素です。
汗腺の増殖に関しては、症状が出るのが主に思春期の子供や女性・中年期以降の成人女性に多くみられる点から、ホルモンバランスの変化などが影響しているのではないかと考えられています。汗管腫は悪性ではありませんので放置していてもかまいませんが、やはり発症者に女性が多いこともあり、美容的な面で治療を希望する方が多くみられます。症状の出やすい体質であったり、遺伝的な要因も考えられていますが、まだまだこれからも研究がすすめられていく段階であるため、原因はこれであると特定するのは難しいところです。

汗管腫の治療法

汗管腫はその発生原因がいまだにはっきりとわかっていないため、予防効果のある薬も現在は研究段階であり、有力な予防策といったものは発見されていません。対策クリームとして化粧品会社数社から販売されている製品もありますが、その効果のほどもはっきりとはわかっていません。
しかしながら、早期に発見・治療することで、後遺症を予防することはできます。炭酸ガスを使ったレーザー治療もあり、隆起した汗管腫を正常な皮膚と同じ高さに戻すことも可能です。アフターケアをしっかりとすれば目立たずに治療することもできるので、できてしまったものを取り除き、再発しないようにするために医師の指導を受けることが大切です。