眼球突出の症状

眼球突出の症状は、バセドウ病の場合は、はっきり分かるほど眼が出てくる人もあれば、上まぶたがはれたり、まぶたを上方に引っ張られるような感じになったり、角膜や結膜が赤くなり痛みを伴う事もあります。また、甲状腺が腫れて大きくなったり、脈拍が速くなったり、動悸がしたり、37.5℃前後の微熱が出たり、汗が多く出たり、疲れやすくなったりと言った様々な症状が現れます。また、精神的には、イライラ感、集中力低下、不眠といったような事もあります。
眼窩腫瘍の場合は、腫瘍の圧迫のため、眼が飛び出てきたり、まぶたがはれたり、物が重複して見えたり、視力障害を引き起こしたり、痛みが伴ったり、充血したりします。種類により症状の現れ方に違いがあり、一般的に良性はゆっくりと、悪性は急激に進行すると言われます。

眼球突出の原因

眼球突出の原因は、バセドウ病の場合は、免疫に異常をきたした事で、自分の甲状腺を異物とみなして、甲状腺の細胞の表面にある甲状腺ホルモンの受容体であるTSHレセプターに対する自己抗体が生産されます。そして、甲状腺ホルモンの代わりに自己抗体が、TSHレセプターにくっつくと常に甲状腺を刺激し、甲状腺に異常をきたし、甲状腺ホルモンが過剰に生産されます。そして、血液中に多く流される事により、体質が変化し、全身の新陳代謝を活発にさせる事で心身に様々な症状を引き起こす病です。
眼窩腫瘍の場合は、腫瘍の発生の本当の原因は分かっていません。
両目が飛び出してくる場合は、全身性のバセドウ病などで、片目が飛び出してくる場合は、眼窩腫瘍が代表的と言われていますが、他にもいろいろな病が原因で眼球突出の症状が現れます。

眼球突出の治療法

眼球突出の原因は、様々な病から引き起こる症状とされています。従って、全般的に原因が分からない病でもあり、事前の予防はなかなか難しいとされています。眼球突出は、病により内科系、外科系など異なるため、または、眼球突出が目立つ場合にはかなり進んだ場合の症状とも言われますので、眼球に異常を感じたら、まずは眼科の医師に診てもらうなどして原因を知る事で予防につながります。
バセドウ病の場合も、原因は明らかではありません。ただ、喫煙やストレスが要因と言われてますので、日頃から煙草を吸わず、ストレスを溜めないようにストレス解消法を心掛ける事が予防につながります。