低出生体重児の症状

低出生体重児は、身体的に未発達である場合が多く、さまざまな合併症を引き起こしやすくなると考えられています。新生児仮死と呼ばれる低酸素血症などを引き起こす症状や、呼吸に影響を及ぼしてしまう呼吸窮迫症候群、電解質の異常、低血糖などが生後間もなくから心配されます。
  
生後数週間の間にかけては、無呼吸発作や慢性肺疾患、皮膚が黄色く変色する黄疸などの状態に陥ることが懸念され、予断を許さない状態が続くことが特徴です。また、身体が持つ免疫機能も低下した状態が続くため、感染症などもより重篤な症状につながりやすくなります。

低出生体重児の原因

低出生体重児の赤ちゃんが生まれる原因と考えられるものにはさまざまな事柄があります。
  
代表的なものとしては、
・赤ちゃんの酸素供給や栄養に影響を及ぼす可能性のある、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病
・陣痛がまだ起こっていない状態なのにもかかわらず子宮口が開いてしまう、子宮頸管無力症
・出産の前段階の状態で胎盤が剥がれてしまう常位胎盤早期剥離
・羊水の量に問題を生じる羊水過多症・羊水過少症
・陣痛が起こる前の段階であるにもかかわらず破水を起こしてしまう前期破水
などがあります。
  
この他の要因としては、母体が細菌に感染してしまった場合や多胎妊娠の場合にも早産のリスクを高めると考えられています。

低出生体重児の治療法

低出生体重児で赤ちゃんが生まれることを予防するためには、バランスの取れた食事で栄養を補給することや、良質な睡眠をとること、過度の運動を避けることなどが大切です。
  
母体のストレスは早産のリスクを高めてしまう傾向にあるため、精神の均衡を良好に整えることも勧められています。早産の危険性を医師に指摘された場合などは、特に安静を必要とするため、ときとして入院なども検討されます。また、妊娠高血圧症候群などの抑止に勤め、万が一、症状が認められた場合には早急に治療を開始することが大切です。