急性虫垂炎とは
急性虫垂炎とは、右下腹部付近にある虫垂に炎症をきたす病気で、いわゆる盲腸と呼ばれている病気です。何らかの要因によって、虫垂内での細菌感染が起こり、菌が繁殖することによって発症します。抗生物質などにより改善することもありますが、重症化すると穿孔といい穴が開いてしまう場合もあるので虫垂切除術という手術が行われる場合もあります。
急性虫垂炎の症状
急性虫垂炎の症状には、大きく分けて3つのものが存在します。1つ目に上げられるものは腹痛。腹部上部に痛みを感じ始めるのをはじめとして、徐々に右下腹部痛へと移行します。時間が経つにつれて激痛を覚える様になるのが特徴です。
2つ目の症状には嘔吐が挙げられます。腹痛が右下腹部へと移動する過程において起こることがほとんどです。
3つ目には、発熱が挙げられます。初期段階においては平熱を維持しますが、時間とともに発熱症状を現します。発熱の程度は、軽い場合がほとんどですが、臓器が炎症を起こしているという背景から、必ず発熱症状が確認されます。
急性虫垂炎の原因
急性虫垂炎の原因は、詳しく分かっていません。しかし、この疾病の診断は比較的容易でありますので、右下腹部への痛みなどがある場合には早急に医療機関を受診されることが推奨されます。また、罹患者が乳幼児である場合には、症状が特に重篤になりやすいという性質があるため、注意が必要となります。その理由としては、乳幼児は虫垂突起の厚みが足りないことなどで早い段階で症状が進行してしまうため、腹膜炎を起こしやすいという背景があるためです。このため、乳幼児に急性虫垂炎が疑われる場合には、より速やかに対処することが必要となります。
急性虫垂炎の治療法
急性虫垂炎には、特別に予防する方法などはありません。しかし、この疾病には特有の症状がありますので、これを放置せず、早期に病院にかかることが、状態を悪化させないためには必要になります。急性虫垂炎の治療には、主に外科的な手術が適用され、腹腔鏡下虫垂切除術なども行われ、患部の切除後には、抗生剤などの服薬で治療が行われます。時間の経過とともに重症化しやすい疾病ですから、症状を見逃さないことが大切です。
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