ウイルス性出血熱の症状

ウイルス性出血熱により起こる症状としては、発熱や出血などの病状があります。ウイルス性出血熱は、感染するウイルス次第で、その症状にも差があります。
  
エボラ出血熱やマールブルグ病の場合には、潜伏期間の経過後に、発熱や筋肉痛といった症状が現れます。さらに病状が進むに連れて、全身の出血や十度の悪寒、さらに呼吸不全といった問題を引き起こします。
  
ラッサ熱の場合には、発熱や咽頭通の後に、関節痛や頭痛、あるいは下痢などの病状を起こします。さらにラッサ熱による病状が進んだ場合には、胸痛や腹痛、結膜の充血といった病状が起きます。重症になった場合には、チアノーゼやショックを引き起こすこともあるため、注意を必要とします。

ウイルス性出血熱の原因

ウイルス性出血熱が起こる原因は、ウイルスの感染です。ウイルス性出血熱を引き起こすウイルスは、哺乳動物を宿主としていることがほとんどです。出血熱を起こさせるウイルスの種類としては、エボラウイルスやマールブルグウイルス、また、ラッサウイルスやハンタウイルス、その他にも、黄熱ウイルスやテングウイルスなどがいます。
  
哺乳動物からのウイルスの感染経路としては、血液や体液、さらには排泄物が原因となります。ウイルスの感染者が人の密集する場所にいると、それだけ他の人へのウイルスの感染確率も高くなります。特に、家族感染や病院感染が引き金となって、急激に周囲にウイルス感染が拡大することもあり、拡大阻止のための対処を必要とします。

ウイルス性出血熱の治療法

そのため、海外での活動で、ウイルス感染をできるだけ予防するためには、感染経路となる哺乳動物との接触はできるだけ避けることが必要です。また、ウイルス性出血熱の中には、ダニや蚊を媒介として感染するケースもあるため注意を要します。日本ではウイルス性出血熱の感染が確認されていないません。
  
主に、アフリカなどの海外へと渡航する際などに、ウイルス感染に対して注意を行う必要があります。日本でのウイルス対策として、ウイルス性出血熱に対する隔離や治療などの対策が事前に取られているため、感染した場合には適切な処置を必要とします。

治療として、感染拡大を防ぐためにも、隔離処置がとられ治療していきます。
それぞれの出血熱により、有効とされる薬剤は異なります。
エボラ出血熱に関しては、有効な医薬品などは確立されておらず、近年、研究開発が行われています。