閉塞性動脈硬化症の症状

閉塞性動脈硬化症は、一般的には徐々にその症状は進行していきます。病期を4段階に分けると以下の通りです。
  
1段階では、冷えやしびれを感じます。2段階では、ある一定の距離を歩くと、しびれや痛みで歩行困難になり、10分ほど休むとまた歩けるようになります。(この症状は間歇性跛行と呼ばれています)。3段階では、安静時にも痛みを生じるようになります。特に夜間に強い痛みを感じることが多いです。4段階が、皮膚が潰瘍状になり、じくじくしたり足先が壊死して変色します。
  
3~4の段階に症状が進行してしまうと、足の切断を余儀なくされることもあります。1~2の段階で適切な治療を受けることが大切です。

閉塞性動脈硬化症の原因

閉塞性動脈硬化症の原因は、心筋梗塞や脳梗塞などの虚血性心疾患と同様で、喫煙、糖尿病、高血圧症、慢性腎不全などが挙げられます。これらの動脈硬化につながる危険因子をもっている人がかかりやすく、メタボリックシンドロームとも密接に関わっています。
  
50歳以上の男性、とくに喫煙者に起こりやすいといわれ、特に間歇性跛行の症状が生じる割合が高いです。糖尿病患者は、疼痛を感じる感覚が鈍くなるため、症状の発覚も遅くなることが多く、閉塞性動脈硬化症が重症化しやすく、足の切断率も高くなります。不規則な生活、食生活の乱れ、ストレスや運動不足など、ライフスタイルの変化により、閉塞性動脈硬化症は急激に増加しています。

閉塞性動脈硬化症の治療法

加齢に伴い、動脈硬化が進み閉塞性動脈硬化症の発症リスクが高まりますが、若い頃からの生活習慣に気を付けることで予防することが可能です。
  
一番重要なのは、高脂血症や糖尿病をはじめとした生活習慣病にならないようにすること、及び禁煙です。食事においては、摂取カロリーを抑えて、常に腹八分目を心掛けることと、栄養バランスに気を配る事が大事です。食事以外では、ウォーキングやジョギングなどの運動を定期的に行う習慣をつけることも、生活習慣病の予防に役立ちます。