骨肉腫の症状

骨肉腫は大腿骨、脛骨(下腿の内側にある長い骨)、上腕骨に発症し、発生した部位によって症状は異なります。
初期症状としては関節に痛みを感じ、筋肉痛のような軽度な痛みを覚えます。スポーツによるものだと錯覚し、放置してしまうと次第に症状が進み、患部が赤くなったり、腫れが見られたり、さわると熱を持ったような目でみて異変を感じるようになります。そして神経が圧迫されてくると、激痛が走り歩行が困難になる場合もあります。
初期症状である筋肉痛のような痛みから、明らかな異変まで数カ月経過する場合もあるので、病状が進行してしまっている可能性もあります。

骨肉腫の原因

骨肉腫ははっきりとした原因はいまだ解明されておらず、原因究明のための研究が進められています。遺伝的要素でなりやすい体質が原因の一つとして提唱する説もありますが、実証されていません。10代を中心とした若い世代に発症する確率が高い病気として知られていますが、明確な原因は特定されておらず現在でも研究が進められています。
また、フッ素やラジウムという人体に有害とされている化学物質が要素の一つとしても掲げられていますが、特定には至っていないのが現状です。発症リスクを高めるという説もありますが、あくまでも可能性を示唆している状況です。このようにほとんどが原因不明ですが癌抑制遺伝子異常が関係していることもありると分かっています。

骨肉腫の治療法

骨肉腫は原因が特定されておらず、現在でも研究が進められているため、明確な予防法は明らかになっていません。筋肉痛のような軽い痛みを感じ、スポーツによるものだと軽視してしまうため、発見まで時間がかかってしまうという難点があります。そのため、痛みや違和感を抱いたら、運動によるものなどと軽視せず、早めに受診することが必要です。
早期発見、早期治療により、症状が進行することを妨げる効果があるので、早めに受診することが重要です。手術による広範切除、化学療法、放射線療法、義足作成、リハビリ等があります。5年生存率は75%程度と見積もられています。