特発性血小板減少性紫斑病とは
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、他の明らかな病気や薬剤の服薬がないにもかかわらず、血小板数が減少し出血しやすくなる病気です。特発性血小板減少性紫斑病は急性型と慢性型に分けられます。急性型は子どもに多く、慢性型は成人に多いのが特徴です。
特発性血小板減少性紫斑病の症状
血小板は出血を止める働きがあります。したがって、血小板が減少すると血が止まりにくくなったり、出血しやすくなったりします。特発性血小板減少性紫斑病の症状としては、小さな血管が破れて生じる紫斑や赤く小さな点状出血が見られることが多くあります。また、鼻血や歯ぐきからの出血、血尿や血便、月経過多などもみられます。重篤な場合は、脳内出血や消化器内出血を引き起こすこともあるため注意が必要です。
しかし、いずれの症状もこの病気の特異的な症状ではないため、他の基礎疾患がないかどうかや血液検査や骨髄検査などをおこない診断されます。
特発性血小板減少性紫斑病の原因
特発性血小板減少性紫斑病は、血小板の一部である膜糖蛋白に対する抗体が出来、血小板とその抗体が結合してできたものが脾臓で破壊されるために起こると考えられています。また、特発性血小板減少性紫斑病を発症すると、免疫細胞が血小板を攻撃して破壊するだけではなく、血小板をつくるトロンボポエチンという物質が不足するために、血小板の産生量が低下することもわかっています。
またピロリ菌も関係しているのではないかと考えられています。
特発性血小板減少性紫斑病の治療法
特発性血小板減少性紫斑病は原因が特定されておらず、予防することは困難です。急性型は子どもに多く、発症後6ヶ月以内(大半は数週間から数ケ月以内)に自然に治りますが、成人に発症した場合、9割は慢性型に移行するため長い期間の治療が必要です。特発性血小板減少性紫斑病は、血小板の破壊を抑えるたに副腎皮質ホルモンを用いた治療、ガンマグロブリンの大量療法と血小板の産生を増やすトロンボポエチン受容体作動薬を用いた治療があります。副腎皮質ホルモン治療が困難な場合は、脾臓を摘出することもあります。
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