肝嚢胞とは
肝嚢胞とは、肝臓に液体の入った袋状のものができてしまう病気です。多くの場合、良性で先天性です。肝嚢胞がよほど大きくない限り、自覚症状はありません。 健康診断を受けた際の、腹部超音波検査で発見されるケースが多いです。基本的に治療は行わず、経過観察します。肝嚢胞が大きく症状が出ている場合や、腫瘍性、寄生虫性、炎症性などの場合は、穿刺や手術などを行います。
肝嚢胞の症状
肝嚢胞は、ほとんどの場合、自覚症状がありません。しかし、肝嚢胞が大きくなってしまった場合は、以下の症状を起こすことがあります。
・腹部の鈍い痛み
・胃の不快感
・吐き気
・お腹に腫瘤を触れる など
肝嚢胞の原因
肝嚢胞は、ほとんどの場合、良性かつ先天性です。先天性以外の、はっきり原因のわかる肝嚢胞としては、外傷性、炎症性、腫瘍性、寄生虫性などがあります。腫瘍性においては、悪性の場合もあり、進行すると黄疸を引き起こす可能性があります。
嚢胞の数が無数に見られる場合は、「常染色体優性多発性嚢胞腎」と言われる、腎臓や肝臓などに多数の嚢胞ができる遺伝性疾患の場合があります。
肝嚢胞の治療
肝嚢胞は、治療の必要がないことがほとんどです。定期的に大きくなっていないか、検査をします。肝嚢胞が大きい場合は、穿刺治療や手術が検討されます。炎症性や寄生虫性、腫瘍性で悪性の場合は、手術を始めとするそれぞれに応じた治療が行われます。
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