慢性腎臓病(CKD)の症状

慢性腎臓病は、初期段階においては、症状がほとんど見られません。しかし時間の経過とともに症状が進み、段々と重篤なものになって行きますので、注意が必要となります。
  
慢性腎臓病が進行することによって現れる症状には、次のようなものがあります。
・頻繁な貧血症状や立ちくらみを起こす
・身体にむくみが現れ、下着や靴などがきつく感じる
・就寝中に何度もお手洗いに行きたくなる
・ゆっくり眠っても疲れが取れない、だるいなどの倦怠感がある
・動悸・息切れが起こる
・尿量が減少する
  
一般に、このような症状を認められるようになる頃には、疾病が悪化している場合が多いとされています。

慢性腎臓病(CKD)の原因

慢性腎臓病の原因には、生活習慣病の関わりが指摘されています。
  
特に、
・糖尿病やメタボリックシンドロームなどの、肥満や生活習慣が由来となる疾患を持っている
・過去に腎臓病を患ったことがある、または近親者に腎臓病に罹患した人がいる
・過去に、タンパク尿が検出された経験がある
・血圧が高めである
などに心当たりがある場合には注意が必要です。
  
この他の要因としては、年齢が高齢層であることや、喫煙や飲酒、過剰なストレスなども、慢性腎臓病に罹るリスクを高めるものとされています。この疾病の発見には、尿のチェックなどが有効とされています。

慢性腎臓病(CKD)の治療法

慢性腎臓病は、規則正しい生活を心掛けることで予防することが可能です。糖尿病などの生活習慣病は、腎臓を弱らせる要因となりますので、特に気を付ける必要性があります。
  
適度な運動に加え、適切な食事、ストレスを溜めこみ過ぎず睡眠を十分にとることなどが、慢性腎臓病に罹らないためには有効です。また、健康診断や人間ドックなどを定期的に受けることも大切です。腎臓疾患は、進行すると完治が困難なものであるため、自己の管理が必要となります。