糖尿病足病変の症状

糖尿病足病変は、一つの病気を指すのではなく、さまざまな足の疾患を含めて使われます。糖尿病により起こる血液障害や神経障害などの合併症、高血糖などによる抵抗力の低下を背景に、足に起こる障害を指します。
  
例えば足にできる白癬菌症やタコなども含まれます。本来であれば、その疾患はその疾患のまま症状が続くのですが、糖尿病の患者は抵抗力が弱いことなどから細菌感染が起こりやすく、小さな傷でも腫瘍や壊疽にまで進行してしまう場合があります。
  
足潰瘍は、足の深部まで欠損を起こし膿が出てきます。赤味を帯びるのも特徴です。足壊疽まで進行すると、皮膚の組織は死滅して黒変します。

糖尿病足病変の原因

糖尿病足病変の原因は、糖尿病に伴う3つの症状に基づいています。
・糖尿病末梢神経障害
・血流障害
・免疫力の低下糖尿病末梢神経障害
  
上記の障害がおこると、痛みや熱さを感じにくくなるため、白癬菌症や靴ずれ、やけどなどを起こしても気づきにくくなるのです。足腫瘍まで進行しても、それ気づかない場合もあり危険です。特に足にタコやウオノメがある人や新しい靴履く場合は注意が必要です。
  
また、免疫力が低下しているため、一度足に傷ができると、細菌感染をおこしやすくなり、悪化しやすくなります。また、血流障害による、痛みやしびれは進行すると潰瘍や壊疽に発展するようになります。

糖尿病足病変の治療法

糖尿病足病変にかからないようにするためには、日頃からのフットケアが大切です。痛みなどを感じにくくなっているので、毎日意識的に足や足の指をチェックするようにします。もし何かしらの異常が認められた場合は、早めに医療機関にかかることが大切です。
  
また、既に糖尿病足病変になっている人は、定期的に医療機関での処置や指導を受けていると安心です。白癬菌症や靴ずれのある人、腎不全の人、高齢者、視力障がい者などは発症のリスクが高いです。