亜急性硬化性全脳炎とは
亜急性硬化性全脳炎は、はしかウイルスを根源として、少しずつ進行していく脳の炎症です。感染すると5年から10年という長い潜伏期間を経て、少しずつ進行していき、小児期に発症例が多く、発病後は数年で死に至る難病に指定されています。
亜急性硬化性全脳炎の症状
亜急性硬化性全脳炎は、はしか(麻疹)のウイルスに感染してから、5年から10年など、長い潜伏期間を経て、少しずつ進行し、症状が現れてきます。その症状は、記憶力の低下や、成績低下、行動の変化や感情の不安定、などがあり、これらの初期症状から少しずつ進行して、初期の知的障害の症状から、歩行障害や唾液分泌、発汗異常、そして運動障害などを経て、4期では自発運動もなくなってしまい、昏睡状態に陥ってしまいます。厚生労働省の特定疾患にも指定された難病として、研究が進められています。亜急性硬化性全脳炎の原因
亜急性硬化性全脳炎の原因は、麻疹ウイルスの突然変異によるものが原因の一つとして考えられています。麻疹ウイルスが突然変異によって新たな性質を持ったウイルスはSSPEウイルスとも呼ばれ、長い間脳に潜伏し、潜伏期間を経て亜急性硬化性全脳炎を発症します。しかし、なぜ長い潜伏期間を経て発症するかというメカニズムについては解明されていません。
亜急性硬化性全脳炎の治療法
亜急性硬化性全脳炎は、麻疹ウイルスの突然変異によるものが原因の一つとして考えられているため、麻疹に感染、発症しないよう、麻疹の予防接種ワクチンを受ける事が、予防の一つとして推奨されています。麻疹の予防接種を受けていない場合は、麻疹のワクチンをしっかり摂取する事で、難病に対するリスクを少しでも回避することができます。
発症してしまった場合、免疫機能を調整する薬剤などで治療することがあります。
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