慢性喉頭炎の症状

慢性喉頭炎になると、喉の痛みや異物感に始まり、咳やたんが見られたり、喉の痛みで食事が呑み込みにくい、のどが赤く腫れて乾燥するなどの症状が現れます。また、声帯まで炎症が拡大している場合は声が出しにくかったり、声が枯れたりすることがあります。
  
小さな子供が急性喉頭炎になった場合には、甲高い咳と共に高熱を発症することが多くあります。症状に気が付かず放置してしまうと、重症化して呼吸困難
、などの事態も起こり得ますので特に注意が必要です。
  
さらに、慢性喉頭炎を適切な治療が施されていない状態で放置してしまうと、悪化して声帯結節や声帯ポリープを引き起こすことがあります。声帯ポリープが発生してしまうと、手術によって除去することもありますので、早い段階での治療が求められます。

慢性喉頭炎の原因

慢性喉頭炎の原因のうち最も多く見られるものは、風邪などのウイルスによって引き起こされる急性喉頭炎が繰り返されることです。また、喫煙の習慣がある人は煙による刺激によって喉に負荷がかかりやすいため炎症が起こりやすいようです。大気汚染によって空気にほこりなどが混入し、その汚れた空気を通じて喉に異物が侵入することも原因の一つです。
  
その他歌手や声優など声を酷使する仕事や、ほこりが舞う場所や乾燥した場所、刺激性の薬品を使う環境での労働に従事している人も、比較的喉頭炎が慢性化しやすい傾向があります。
稀に見られるものとして、副鼻腔炎の蓄膿症により発生した膿が鼻から喉に垂れてくることによって引き起こされる炎症なども挙げられます。

慢性喉頭炎の治療法

慢性喉頭炎の予防には、まず風邪などのウイルスに感染しないよう手洗い・うがいなどをしっかり行うことが大切です。また、マスクをする、加湿器をたく、こまめに飲み物を飲むなどして喉が乾燥しないようなケアを行うことも効果的です。もし風邪に感染し急性喉頭炎の症状が見られる場合には、それが慢性化しないよう早目に医療機関を受診することが必要です。
  
喫煙は喉の炎症を悪化させますので、少しでも喉に違和感がある状態であるならば避けるようにすることが大切です。