悪性外耳道炎の症状

悪性外耳道炎とは外耳の感染症が外耳道、中耳、内耳を含む頭蓋骨にまで広がった状態のことをさします。
免疫機能の低下した人や糖尿病の人に多く見られます。緑膿菌感染から発症し、側頭骨まで広がると命にもかかわる状態、髄膜炎まで引き起こす可能性があります。
耳が聞こえにくくなり、耳垂れが出て耳がひどく痛みます。がんではなく炎症ではありますが、免疫力が低下した人にとっては再発することが多く見られるのも特徴です。感染によって壊死状態を引き起こしてしまうと治療が困難になることが知られています。耳だけの局所治療ではなく、全身疾患の症状もあわせてチェックしながら治療を続けることが必要になります。耳鳴りやめまいなどを感じたら専門医に相談することが必要です。

悪性外耳道炎の原因

緑膿菌という細菌感染が原因で悪性外耳道炎が引き起こされます。耳の不調自体は様々な原因と関連して起こりますが、悪性外耳道炎に関しては感染症が悪化して頭蓋骨にまで影響が及んでいるという重篤な状態を指しています。膿汁が脳に到達するほどの状態は白血病や糖尿病、HIV感染症などの全身疾患で治療を受けていて免疫力が低下している状態で発症の危険性があります。同じく免疫力が低下している高齢者にも発症する危険があります。
免疫力があれば、洗浄や消毒をすることで徐々に緩和していきますが、慢性化する危険性もありますので耳のかゆみや痛み、熱をもっているなどの異常な状態が続くのであれば診察して投薬してもらう必要があります。

悪性外耳道炎の治療法

耳のかゆみや痛み、引張った時や押したりした時の痛みがはれや赤みで現れたり、液だれしたり耳鳴りや難聴などの症状が出た場合にはすぐに専門医の診察を受けることが大切です。もともと持病を持っている人ほど敏感に対処しなければなりません。

指や耳かきなどで耳を傷つけたりすることもありますが、悪性外耳道炎は通常の痛みではないので異常を感知することが大切になります。耳のにおいが気になるようになった時も同様です。

普段の予防ケアとしては水泳をしている人や補聴器を利用している人で耳をふさぐものを身につけている場合、洗浄と消毒、そして乾燥をきちんとしておくことが大切です。