小児急性白血病の症状

小児急性白血病は、リンパ性・骨髄性・単球性などがあり、特に2・3歳の子供でリンパ性が多く発症します。
未熟な白血球が悪性になり癌化して異常に繁殖する病気で、骨髄の働きを低下させてしまい、造血能力が落ちてきます。
まず初期症状として元気がなくなり、発熱や顔色が悪いなど風邪に似た症状が現れます。
発熱など感染症によって発見されることも多いです。
貧血や関節痛・皮膚や粘膜の出血斑がでることもあります。白血病の細胞がリンパ節・肝臓や脾臓などで増殖すると、臓器が腫れてしまいます。
診断には血液検査と骨髄検査を行い、病型を特定する為に遺伝子検査や染色体検査などを行い、病型を分類します。特異型も存在する為、特定する為に多数の検査が必要になります。

小児急性白血病の原因

小児急性白血病は血液の造血細胞が分化して、様々な血球になっていくうちのある段階で、異常細胞などによる増殖が起こり、発症します。正常な細胞が作れなくなってしまうため、様々な症状がでます。
経過から、急激に起こるのが急性白血病です。

一部は染色体、遺伝子の異常などで起こることがはっきりしています。胎児期の段階で発症に関わる遺伝子異常が起こる事例も確認されています。

小児急性白血病の治療法

小児急性白血病は、早期発見が大切です。
何らかの症状があれば速やかに受診しましょう。
治療法は昔に比べ格段に進んでいるので、治癒と同じとされている5年間再発なしの生存率が90%以上のデータもあります。治療は主に抗がん剤を使用した化学療法を行います。

3段階の目標が設定されており、第一に健康な状態に近い寛解状態にする為に抗がん剤で骨髄を正常に戻し、造血機能の回復を図ります。第二は強化した化学療法を続け寛解状態の維持を行います。第三に治療中の様々な合併症に対した治療を行います。