消化管アレルギーとは
消化管アレルギーとは、特定の食品を摂取することで腹痛や下痢、嘔吐などの消化器官に症状が出るものを言います。 牛乳、鶏肉、大豆が3大アレルゲンと言われており、そのほかにもそばや小麦などさまざまな食品によりこうしたアレルギー反応が起こります。 慢性化すると体重減少や貧血などが起こることもあり、まずは病院で自分の反応するアレルゲンを知ることが大切です。
消化管アレルギーの症状
消化管アレルギーは、消化器官に関連した症状が表れます。腹痛や嘔吐、下痢のほか、唇が腫れたり口の中にしびれや痒みが生じることもあります。また、体中に蕁麻疹が出たり、喘息が起こる場合もあります。口の中の痒みや口唇の腫れは、食べ物を口の中に含んだだけでも起こるものです。
こうしたさまざまな不調は、アレルゲンとなる食品を摂取してから、数分から数十分の短時間の間に体に表れてくることがほとんどです。
また消化管アレルギーが慢性化してしまうと、体重減少や貧血、脂肪便や腹部膨満などの症状も出てくることがあります。幼児の場合にはミルクを飲んだ後などに、血性下痢便や下血を起こす大腸炎を発症することもあるので、注意が必要です。
消化管アレルギーの原因
消化管アレルギーの原因は、何らかの食品のアレルゲンを持っている人が、そのアレルゲンの含まれた食品を摂取してしまうことにより、起こります。自分がアレルゲンを持っていることを知らない場合、何も知らずに食事をしてある日突然症状が表れることも多いです。
また鶏肉アレルギーの人が、鶏肉そのものは食べないように気を付けていても、例えばコンソメスープやラーメンのスープなどに鶏がらが含まれており、スープを飲んだだけで発症してしまうことなどもあります。その料理のすべての材料の細部まで、気を付ける必要があります。
また慢性化する場合は、アレルゲンにより活性化するリンパ球が組織障害を引き起こすことが原因であるとされています。
消化管アレルギーの治療法
消化管アレルギーの予防として、まず自分のアレルゲンとなっている食品に関しては、摂取しないように日頃から食事に気を付けることが大切です。その食材を使って加工されている食品にも注意が必要です。
突然消化管アレルギーの症状が起こることも多いです。そうした場合にはその原因となっている食品が分からないので、まず病院で検査をしてもらい、自分のアレルゲンとなる食品を特定してもらうことが重要になってきます。
また薬物療法としては、一般的には抗ヒスタミン剤を使用し、重症の場合には副腎皮質ステロイドを使うことが効果的です。
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