症状

主な症状は痛みです。性交時以外に外陰部に痛みを感じます。また炎症を起こしているので発熱することも多いです。

潰瘍自体は楕円形でえぐれたような形をしていますし外陰部なので鏡等でセルフチェックするのも可能です。潰瘍は1個から複数個できますが少し小さいのでじっくりと見る必要があります。大半は数週間で自然治癒するのですが何度も再発したり高熱が出たり痛みが激しい場合は慢性化している可能性がありますので受診が必要です。

急性外陰潰瘍はまだわからないことも多い病気ですし、潰瘍のできる場所が性器ですので受診を避けて慢性化する女性が多いのですが深刻な病気に変化することも考えられるためきちんと受診することが大切です。

原因

急性外陰潰瘍の原因は実はまだはっきりとはわかっていません。自己免疫による疾患という見解もありますし、昔はウイスルや細菌感染とも言われていました。ベーチェット病の一種とも考えられています。ベーチェット病は粘膜などに炎症を起こす病気で進行すれば失明することもある怖い病気です。急性外陰潰瘍で受診しても眼科の受診を薦められるケースもあります。

また受診の際に外陰ヘルペスを疑われるケースも多いのですがこちらは性行為にて感染するものですので性交が原因でないと考えられる場合は問診でしっかりと伝えましょう。外陰ヘルペスは排尿の際にかなりの痛みを伴います。性器のようなデリケートな部位の病気ですので正しい判断と早期治療がとても大切です。

治療法

はっきりとした原因がわかっていない急性外陰潰瘍ですので完全な予防は少し難しいです。ですが外陰部に痛みを感じる、発熱する、潰瘍らしきものをみつけた、そんな場合は性器を清潔に保つようにしましょう。

また再発時は月経時のことが多いのでその際はこまめにナプキンを変えるなどして清潔に保つようにしてください。

受診の際に医師が他の病気と診断してなかなか治癒しない、というケースも多いので自分できちんと症状を把握するようにしましょう。悪化して高熱が長期にわたって続いた方もいらっしゃいますし、ベーチェット病と判断されずに進行するケースもありますので治癒しない場合は病院や受診する科を変えるなどしてみましょう。