サルモネラ腸炎とは
サルモネラ腸炎は、食品や飲料水、ペットなどからサルモネラ菌が腸に感染して発症する病気です。下痢や嘔吐、腹痛、発熱などの症状が起こり、ひどい場合は腎不全を引き起こすので、注意が必要です。脱水症状を起こした場合には、点滴で水分を入れるなどの早急な治療が必要となります。症状が風邪と似ていますが、早めに病院を受診して検査することが大切です。中途半端な治療では保菌者となることもあります。
サルモネラ腸炎の症状
サルモネラ腸炎は、サルモネラ菌に汚染された飲料や食品を摂取した6時間から2日後くらいまでの間に、腹痛や吐き気、嘔吐や下痢の症状が表れます。腹痛はヘソ周りが痛みます。下痢に関しては、便は軟便から水状態の場合までさまざまですが、ひどくなると血便が出る場合もあります。嘔吐も胃液まで吐くことがあります。さらに嘔吐と下痢が続くと、脱水症状を起こす危険もあるので、注意が必要です。また38度前後の高熱も出て、風邪に似たような症状でもあるので病院を受診してきちんと適切な治療を受けなければなりません。胃腸炎との違いは、便の検査をしてサルモネラ菌の有無により判断します。ひどくなると脱水により腎不全を発症する場合もあります。
サルモネラ腸炎の原因
サルモネラ腸炎は、サルモネラ菌が腸に感染することにより起こる病気です。サルモネラ菌は鶏肉などの食肉や卵などが原因となることが多く、手作りケーキやマヨネーズなどから菌が見つかることもあります。まな板に菌が付着している場合もあるので、まな板は常に熱消毒を行い清潔に保つことが大切です。
また飲料や食品だけでなく、犬や猫やカメなど菌を持っているペットから感染することもあります。サルモネラ菌は自然界に多く分布している菌であり、豚や牛、鶏などの家畜に触れる際にも、気を付ける必要があります。
ペットだけでなく、菌を持っている人間から感染する場合もあるので、食事の前には石鹸で手を綺麗に洗う習慣を身につけるようにしましょう。
サルモネラ腸炎の治療法
サルモネラ腸炎の予防としては、食生活においての注意がまず必要です。まな板や包丁、布巾は熱消毒を行い、毎日清潔に保つように注意しましょう。熱や漂白などにより、サルモネラ菌を殺すことができます。また食肉や卵などは、調理後にサルモネラ菌が増殖する場合もあるので、できるだけ早く食べるようにして、暑い季節には冷蔵庫で保存するようにします。長期間の保存は避けるようにしましょう。
また犬や猫、爬虫類、また豚や牛などのペットや家畜に触れた後には、必ず手を綺麗に洗うようにします。食事の前にも石鹸で手を洗う癖をつけることが、サルモネラ腸炎の予防につながります。
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