中枢神経原発悪性リンパ腫とは
中枢神経原発悪性リンパ腫とは、脳や脊髄、眼など中枢神経から発生する悪性リンパ腫のことをいいます。脳のリンパ腫は1970年代後半では1%にも満たない病気でしたが1980年代には1.8%に増え近年も増加の傾向にあります。
中枢神経原発悪性リンパ腫の症状
中枢神経原発悪性リンパ腫の症状は、脳の中の発生部位により異なります。脳の中に塊ができ、脳の働きが阻害される事により、麻痺や感覚障害等が起こります。
また、頭痛が出る可能性もあるでしょう。
大脳の前頭葉に病変が出来る事が多く、前頭葉は性格を司る部位のため、性格変化が起こる場合もあります。
10%程度ですが、痙攣が出現する可能性があります。
眼に異常がでる場合は5~10%程度でしょう。
中枢神経原発悪性リンパ腫の原因
欧米ではエイズなどで免疫力が落ちた患者さんに多いです。中枢神経原発悪性リンパ腫は脳腫瘍の中でも3%程ですが、エイズ患者の増加に伴って発生率も増加傾向です。
また脳ではない体のどこかに発生したリンパ腫が転移したものが原因とも考えられますが、脳にだけできたものか体のどこかにある原発巣によって発生したものかを区別するのは非常に難しいです。
60歳から80歳の高齢の方に多いので、加齢も原因の一つと考えられています。
中枢神経原発悪性リンパ腫の治療法
中枢神経原発悪性リンパ腫の予防法は現在のとこありません。症状出現と同時に、悪化する場合が多いので、早急に検査をする必要があります。
治療方法としては、手術では除去できないため、放射線療法が最も効果的な治療法になっています。
他の化学療法や抗ガン剤の薬物療法も有効な場合もありますが、高悪性度群のリンパ腫には効果が期待できません。
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