涙腺腫瘍の症状

涙腺腫瘍は、無痛性のこともありますが、涙腺の腫瘍で神経に沿って浸潤していくため、眼球の痛みがあることがあります。またまぶたの外側の腫脹が起こります。
大きさや場所によって症状に差がありますが、問題になるのは放置して悪化したことによる視力障害や失明の危険性です。涙腺腫瘍は良性が多いのですが、まれに悪性の場合があるからです。上まぶたの耳側が膨張することで異常に気がつき、涙腺が膨張することによって眼球が突出したり、物が二重に見えたり、瞼がさがったりする症状がみられます。全く無症状の場合があることも知られています。
眼の内部や外部にも腫瘍ができることはあまり知られていませんし、他の疾患が原因で現れてくる場合もあります。良性のものは進行が遅く、悪性のものは早いことが知られています。

涙腺腫瘍の原因

涙腺腫瘍は眼のくぼみに収まっている涙腺に腫瘍ができることが原因ですが、腫瘍発生の原因ははっきりわかっていません。
涙腺の組織は多くの細胞から構成されており、変異を起こすことが原因といわれています。ウイルス感染も疑われています。
中年以降の人に発症することが多いとされています。
まぶたのしこりを感じた場合や眼球が移動しているような自覚症状がある場合には涙腺腫瘍を疑い、専門医の診察をうけることが必要です。涙腺は目を潤わせ、異質物を押し流す役目があるうえ、正常なものの見え方に深く影響を及ぼしているからです。早期治療により斜視や失明の危険を避けることができます。

涙腺腫瘍の治療法

予防方法としては目をよく洗うこと、まぶたに腫れやしこりがないか確認すること、物の見え方が変わってきていないかを自覚することなどがあげられます。涙腺腫瘍には初期症状がない場合もあり、悪性の場合には進行が速いので眼球が移動し、瞼や眼球が下がってきたら要注意です。
涙腺腫瘍が発症した場合には刺激を与えることは逆効果になりかねませんので注意が必要です。加齢や紫外線なども原因として考えられるため、サングラスをしたり帽子をかぶったりして日常生活でも注意することが大切です。