遅発月経とは
遅発月経とは初経が15歳以上で起こる事を指します。18歳以上でも初経が起きない場合は原発性無月経と呼ばれています。 初経が遅れていても体質的なものが1〜2割程度あるといわれ、多くは正常な過程を経て成人になるため、治療の対象にはなりません。ただし、原発性無月経でないかどうかを注意深く見ていく必要があります。 遅発月経の症状は月経が始まらないこと以外にはあまりありませんが、12歳になっても乳房発育が始まらず、14歳に達しても恥毛が発毛せず、遅発月経を伴っている場合、遅発思春期と呼び、原発性無月経に移行することも多いため注意が必要です。
遅発月経の症状
遅発月経は15歳以上で初経が来た場合のことをいいます。また、18歳までに初経がない場合には原発性無月経といいます。
月経がなかなか始まらない以外にはあまり症状がないことが多いですが、12歳を迎えても乳房発育が始まらない、14歳を迎えても恥毛の発毛が始まらないこともあり、これらをみたす場合を、遅発思春期といいます。
そのまま原発性無月経となることも多く、膣中核や膣欠損等の月経血流経路の異常など原因によっては周期的な下腹部痛があることもあります。
遅発月経の原因
遅発月経のうち原発性無月経へ移行せず、初経が自然に来るもの、15歳以上18歳未満で初経がみられた場合の多くは、体質性のものであり、明白な原因というものはなく、単に初経の時期が遅れただけであまり心配はいりません。また、ダイエットやストレスの影響であることもあります。そのまま原発性無月経へと移行するものも多く、その場合、原因も様々です。検査によって原因が間脳の視床下部・脳下垂体・卵巣・子宮いずれかにあるか見極める必要があります。
染色体異常や卵巣形成障害の場合は二次性徴がない事が特徴で、子宮や膣の欠損の場合は卵巣・脳下垂体は正常である事が多く、ホルモン分泌も正常で二次性徴もあります。ホルモン受容体異常によるものや潜伏無月経と言って血流経路の閉鎖による異常もあります。
遅発月経の治療法
遅発月経は予防として無理なダイエットをしないやストレスを溜め込まないことが大切です。体質的なものや遺伝的要素が多いので異常を感じたら受診する事が大切です。乳房発育や恥毛発毛などの二次性徴が始まる傾向が遅いと感じたら早目に医師に相談し、原因があれば適切な対処を行います。
思春期の病なので、精神的な負担をかけないように注意します。妊娠などによる生理的無月経でない事を確認する為にも基礎体温をグラフにしたり、体重の変化を記録する事も重要になってきます。
治療は、原発性無月経の治療に準じます。単なる初経の遅れで体質性やダイエットなどによる遅発月経と考えられる場合は、食事などに気をつけ、経過観察していくことが多いです。
- このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
- 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください