クラミジア・ニューモニエ肺炎の症状

クラミジア・ニューモニエ肺炎は小児から高齢者までと幅広く感染・発症します。主な症状は頑固で長引きやすい咳で、上気道炎や急性気管支炎、胸膜炎などを発症します。若年を中心に多く発症されるマイコプラズマ肺炎と似ていますが、クラミジア・ニューモニエ肺炎に感染・発症しても38℃以上の高熱が出ることが少なく、マイコプラズマ肺炎との違いとなっています。
通常は軽症ですみますが、高齢者や呼吸器系の基礎疾患を持つ方の場合は、症状が重症化する危険性があります。また、病原体であるクラミジア・ニューモニエの感染によって、肺炎とは別に動脈硬化症や冠動脈疾患の発症に関わっている、とも考えられています。

クラミジア・ニューモニエ肺炎の原因

クラミジア・ニューモニエ肺炎の原因である病原体・クラミジア・ニューモニエは、主に飛沫感染によって人から人へと広がっていきます。潜伏期間は3~4週間ほどで、家族内や保育園、学校など人が一堂に集まる場所で感染例が報告されています。感染力は呼吸器感染症の中でもインフルエンザほど強くないため、流行は小規模に留まる傾向にあります。また、感染したとしても軽症であるため、死亡率は低いとされています。

しかし、高齢者入居施設で流行が発生した場合は、多数の死亡例が報告されていますので、感染の疑いがある場合は呼吸器内科を受信する必要があります。また、抗菌薬の投与によって肺炎陰影が改善されたにもかかわらず、除菌しきれていない場合もあることを留意すべきです。

クラミジア・ニューモニエ肺炎の治療法

クラミジア・ニューモニエ肺炎は感染症であるため、感染を避けることが重要です。病原体であるクラミジア・ニューモニエの感染経路は飛沫感染です。そのため、感染と流行の疑いがある場合は予防を目的にマスクの着用と手洗いうがいを徹底する必要があります。それでも感染の疑いがある方が出たら、感染者と、極力接触を避けるよう対策を練るべきです。
また、クラミジア・ニューモニエ肺炎に限らず、免疫力が低下している場合は感染症の発症するリスクが高まりますので、日々の生活から免疫力向上のため健康的な食生活などを心がけるのも有効です。