動物咬傷の症状

動物咬傷の症状は噛まれた動物によっても変わってきます。
犬や猫などに噛まれると化膿することが多くなります。犬の種類によっては非常に凶暴で噛む力が強いものもあり、その場合は細胞組織が挫滅することもあります。
また蛇に噛まれた際には、毒を持っている場合もあり、噛まれたことで興奮状態に陥って血の巡りが早くなり毒素が体内に広がりやすくなります。感染症にも陥りやすく、蛇の種類によっては猛毒があるものもおり、適切な対処法を行わなければ時には死に至る場合もあります。
また魚に噛まれた場合は、皮膚が初めは白くなり、だんだんと赤く腫れてくることが多いです。この場合も魚の種類にもよりますが、破傷風を予防するためにも医療機関で適切な治療を受けることが望ましいです。

動物咬傷の原因

動物咬傷の原因としては、動物に恐怖感や怒りを与えて威嚇させてしまったり、戯れ方に慣れていないことが挙げられます。時にはペットと親しくなりすぎて、噛まれてしまうこともあります。
また野外の大自然の中で行動する場合に、突如こうした被害に遭う場合もあります。自然の中に生存している野生の動物には特に注意が必要です。
また犬や猫は野生に関わらず家で飼っているものであっても口の中に雑菌を持っており、それらが原因となり傷口に炎症や化膿が起こります。
毒を持っていることを知らずに猛毒の動物に近づくことで、動物咬傷の恐ろしい被害に遭ってしまうこともあるので、できるだけ知らない動物には近づいたり触れたりしないようにしましょう。

動物咬傷の治療法

動物咬傷の予防として、野外で行動する際にはできるだけ肌を露出しないことが大事です。衣服の上から噛まれることもありますが、素肌を噛まれるよりは被害も少なくて済みます。
また知らない動物には近づいたり触れたりしないようにしましょう。
犬などに噛まれてしまったら、できるだけすぐきれいな水で洗浄を行います。
治療は、症状に応じて洗浄、縫合などが行われます。
また誤って蛇などに噛まれてしまった際には、興奮すると余計に毒素が体を回るので、できるだけ落ち着いて行動することが大事です。走り回ると脈拍も速くなり、毒が体中に巡ると大変なので、安静にし、速やかに受診をすることが大切です。
マムシなどの場合、速やかに傷口から毒を吸い出すことも効果的です。
治療は毒に対する血清が有効です。