外耳道湿疹の症状

外耳炎の1つである外耳道湿疹は、痛みよりもかゆみが強く、治っても外的刺激により発症を繰り返すのが特徴です。さまざまな症状がありますが、耳かきや綿棒などにより傷がつき、皮膚が剥がれることから始まります。
  
炎症を伴うため、耳を押したり、引っ張ったりすると、耳の痛みを感じます。また、食事の際の咀嚼による痛みも生じます。その他、キーンという音が離れない耳鳴りや、透明な耳垂れの症状に見まわれます。
  
耳は体の中でも傷つきやすい部位の1つですが、少々の炎症であれば自然に治ることもあります。しかし、外耳道湿疹の場合、悪化してしまう可能性があるため、違和感を覚えたら早めに受診することが大切です。

外耳道湿疹の原因

外耳道湿疹の原因は、外耳道の環境に関係しています。耳の入り口から2cmほどのところにある外耳道は、耳を保護するために常に分泌物が出ています。そのため、細菌が入り込むと付着しやすい環境になっています。
  
本来、耳には自浄作用があり、耳垢を自然と体外へ排出する働きがありますが、必要以上に耳をいじることで傷つけてしまい、入り込んだ細菌によってさまざまな病気を発症します。外耳道湿疹もその1つです。
  
外傷や感染以外にも、金属やシリコンなどが接触することによるアレルギー、耳垢線の分泌以上、アトピー性などが原因として考えられます。また、原因が特定できないケースも少なくありません。

外耳道湿疹の治療法

アレルギーが原因となる外耳道湿疹もありますが、外傷および感染により発症するケースがほとんどです。そのため、耳かきや綿棒などを頻繁に使用する、強めに当てるなどの刺激を避ける事が予防には効果的です。
  
それでも耳の中の違和感やかゆみが生じる場合には、耳鼻科など早めに受診することが大切です。軟膏や点耳薬など、処方された薬をきちんとつける、あるいは飲むことで炎症の悪化を防ぐことができます。また、耳に極力水を入れないよう心がけることも大切です。