黄熱の症状

黄熱はネッタイシマカに刺されて黄熱ウイルスに感染してから3~6日ほどで現れてきます。
  
症状としては、発熱や頭痛、筋肉痛など、風邪やインフルエンザに似た症状が起こります。なかには、吐き気や嘔吐が起こる場合もあります。そして軽度の場合は、そのまま軽快していきます。
  
しかし重篤化すると、黄疸や肝臓や腎臓などの障害が現れたり、重度の出血傾向が起きたりすることがあり、多臓器不全を起こし死に至ることもあるので注意が必要です。

黄熱の原因

黄熱は、黄熱ウイルスに感染した人やサルの血を持ったネッタイシマカに刺されることで感染します。
黄熱は、アンゴラ、ベナン、ブルキナ・ファソ、カメルーン、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネ、スーダン、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、コートジボワールなどのアフリカ大陸や、ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、仏領ギアナ、ペルー、ベネズエラなどの中南米で流行しています。
人から人へ感染することはありません。

黄熱の治療法

黄熱の予防には、ワクチン接種が有効なので、黄熱予防接種要求国に指定されている国へ行く場合、接種は必須となります。
また、黄熱予防接種要求国ではないリスク国に行く際も受けていると安心です。
  
ワクチンは、接種後10日から10年間続くとされており、渡航日より10日以上前の接種が必要です。

また、渡航先で蚊に刺されることを防ぐことも大切です。
  
肌の露出をできるだけしないようにし、虫よけスプレーなどを使用するようにします。室内にいるときも蚊の侵入を防ぐために、窓を開ける際は網戸を使用するようにします。万が一、発熱や頭痛などの症状が出た場合は、早急に医療機関にかかるようにします。事前に病院などの情報を調べておくと安心です。

黄熱に対して特別な治療はなく、症状に対して軽減させる対処療法を行っていくことになります。