膵胆管合流異常の症状

膵胆管合流異常は、腹痛や嘔吐、黄疸等の症状が現れます。腹痛は、しばらくすると治って、何回も繰り返し現れることが多く、灰白色便、腹部腫瘤等がみられることもあります。ただし、成人の場合には自覚症状がみられない場合もあり、ERCPや術中胆道造影の結果、偶然見つかるケースも少なくありません。
  
また、放置すると胆管がん、胆嚢がんの発症につながることも多く、20代から30代にかけての発症率は加齢とともに高くなり、正常な人と比較すると、10倍~30倍ともいわれます。先天性胆道拡張症の大半に膵胆管合流異常がみられますが、逆に膵胆管合流異常があっても胆管の拡張がみられない例もあります。

膵胆管合流異常の原因

膵管は、膵臓で作られた膵液が流れる管で、胆管は、肝臓で作られた胆汁が流れる管です。膵管と胆管は、本来十二指腸壁内で合流し、共通管といわれる一本の管を形成します。この共通管に括約筋が作用して胆汁と膵液が逆流しないように制御されています。
  
しかし、膵胆管合流異常の場合は、合流部分の奇形によって、括約筋が作用しないため、胆汁と膵液が互いに逆流してしまいます。この結果、膵液が胆管に逆流すると、胆管炎や胆嚢炎、胆石を生じたり、胆管の拡張がみられたりします。胆汁が膵管に逆流すると、急性膵炎や膵石を発症したりします。

膵胆管合流異常の治療法

膵胆管合流異常の原因は、先天的な奇形とされており、予防法はありません。
早期発見が大切であり、症状があればはやめに受診することが大切です。
  
膵胆管合流異常の診断については、超音波検査、CT、肝胆道シンチグラフィー、ERCP等の画像診断が用いられ、胆管及び膵管の構造的な異常がないかを調べます。膵胆管合流異常と診断された場合は、まず胆管炎や膵炎などの内科的治療を行い、最終的には手術を行うことになります。
  
肝外胆管を切除し、消化管と胆管を吻合して、膵液や胆汁の逆流を防ぐ手段を講じます。