関節症性乾癬の症状

関節症性乾癬は、症状の出方や程度によって以下の5つに分類されます。
  
・定型的関節炎型
主に手の第一関節に腫れや炎症、痛みの症状が現れ、高い確率で爪 の変形が起こる。
  
・ムチランス型
炎症や痛みを放置することによって手の甲の骨が破壊され、手の甲全体に変形が起こる。
  
・対称性関節炎型
手指の複数の関節、手首、型、首などさまざまな関節に症状が現れる。
  
・非対称性関節炎型
関節の4カ所以内に症状が現れ、大きな関節に症状が及ぶことはあまりない。
 
・強直性脊椎炎型
脊椎や骨盤に障害が起こり、背中や腰に痛みが走り、動かしにくくなるのが特徴です。
  
ほかにも、関節炎に伴う全身の発熱が見られることもあります。

関節症性乾癬の原因

関節症性乾癬の原因は明確にはわかっておらず、これまでの事例から研究が進められています。可能性の一つとして考えられているのは、白色人種系に多いこと、家族性発症が多く見られることから、遺伝子や遺伝的要素が関係しているのではないかということです。これに関しては、遺伝子レベルでの検査、HLA検査によって関節症性乾癬との関連性を明らかにするための研究が行われています。
  
また、精神的及び肉体的ストレスや気候の変化、高い脂肪分の食物を好んで摂取しているなどの理由で、症状の悪化が見られた事例もあることから、生活環境が関節症性乾癬の発症や経過に関係しているのではないかとも考えられています。

関節症性乾癬の治療法

関節症性乾癬は発症原因が明確にはされていませんが、さまざまな事例や研究から生活環境や習慣を改善することが有効と考えられています。具体的には、生活習慣病と同様に、疲労を避ける、質の良い睡眠を心がける、規則正しい食事をとるなど肉体的かつ精神的ストレスを溜め込まないことなどです。
  
また、関節症性乾癬治療に光線療法が取り入れられていることから、同じ状況を保つための日光浴や怪我などで新たな発症箇所を作らないこと、欧米食をなるべく避け、野菜中心の食生活を心がけるといったことも予防として重要視されています。