症状

爪甲白斑の主な症状としては、タイプごとに以下の症状が見られます。

・線状爪甲白斑…
白い線のような模様が爪に出てくるのが特徴です。線の数は、1本のこともあれば、数本で現れることもあります。線の幅はおおよそ1~2mmです。
・点状爪甲白斑…
爪に白い点のようなものが現れます。爪甲白斑の種類の中では最もポピュラーな爪疾患で、爪が伸びるに従って指の先端部に移り、最後には消失して行きます。子どもや若い年代に多く発症するのが特徴です。
・汎発型爪甲白斑…
比較的まれな疾患です。爪全体に症状が及び、透明感のない白色や、乳白色に爪が染まるのが特徴的です。

原因

爪甲白斑の主な原因は、爪の成長不全です。爪が角化して行く過程に異常が起こることによって、疾患を生じます。この状態を、不全角化と呼称します。新たに爪を生成する部分である爪母というカ所において、爪が作られる際に空気が侵入してしまうことも疾患の原因となります。

また、点状爪甲白斑、汎発型爪甲白斑の発生においては、特に治療の必要性は認められていません。しかし、線状爪甲白斑を発症した場合は、鉛やヒ素などの中毒症状や、他の内臓疾患などが心配されることがあるため、この際は治療の必要性があります。線状爪甲白斑が疑われる場合は、一度医療機関を受診すると良いでしょう。

治療法

爪甲白斑は、原因が良く分かっていないものや先天性のものもあるため、特に確立した予防方法は認められていません。

しかし、バランスの取れた食事や質の良い睡眠をとること、適度な運動で血行を良くすることなどで、ある程度爪を丈夫にすることができると考えられています。

また、クリームを使用して指先にマッサージをほどこすなど、爪や爪の周りのケアを行うことや、マニキュア・ペディキュアを常に塗った状態にせず、こまめに落とすことなども大切なことです。